「歴史国道」整備事業とは,歴史上重要な幹線道路として利用され,国として特に
重要な歴史的・文化的価値を有する道路を「歴史国道」と称し,その道路を対象に,
保存,復元および活用を図り,あわせて地域からの情報発信を行うことにより,
歴史文化を軸とした地域づくりと活性化,地域の歴史文化と触れ合うことのできる
魅力的な空間づくり,道と地域の歴史文化の継承などを目的として実施される事業です。
「歴史国道」を選定するにあたっては,次に示す事項について重視して選定しております。
- @地域において歴史・文化を活かした地域づくりの構想などがあり, 歴史的な道の整備に合わせて,地元による各種の関連施策が確実に行われ, 地域の活性化に資するものであること。
- A文献などにより歴史的な評価が定まっており,原則として江戸時代以前に おいて広域的な道路ネットワークを形成していた道路の一部であるなど, 地域間の交流に重要な役割を果たしていたことが明らかであること。
- B一里塚,関所,並木,宿場などの歴史的な面影を一定の延長以上にわたって 残していること。
歴史国道を考える視点 |
個性ある 地域づくり |
魅力ある 空間の創造 |
道の歴史・ 文化の継承 |
「歴史国道」の整備にあたっては,左のような視点から整備の基本コンセプトを設定しております。 |
地域固有の 歴史(文化) |
夢のある 歴史体験 |
「みち」 |
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基本コンセプト: 歴史とロマンの体験みちづくり |
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整備基本方針 |
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「歴史国道」は,整備の基本コンセプトに基づき,左の4つの視点から具体化を図ります。 |
「歴史国道」を整備するにあたっては,次の点に配慮します。
- ○地域の歴史・文化の保全,継承,魅力ある生活空間の創造
- ○地域情報の発信地としての“にぎわい空間”の演出
- ○人々に道の歴史・文化を楽しく知ってもらうための案内
- ○地場産品,自然素材を活かした個性豊かで特徴ある整備
- ○整備の連続性
- ○沿道の色調などに統一感を持たせた町並み景観づくり
- ○沿道住民の利便性を考慮した地区交通計画の策定
- ○地域の歴史・文化と直接触れ合えるような安全で快適な歩行動線
- ○地域のイベント開催などに配慮した道路施設づくり
- ○沿道の持つ機能との調和 等