高津川水系河川整備基本方針

1.河川の総合的な保全と利用に関する基本方針
(1)流域及び河川の概要

 水質に関しては、河口から高津川派川合流点の飯田吊橋までがA類型、それより上流がAA類型で、近年では上流から下流まで一貫してBOD75%値が0.5mg/l程度となっており、中国地方一の良好な水質を維持している。また、平成15年度の水質に関する全国ランキングによれば7位となっており、全国的にも清澄(せいちょう)な河川の一つである。

 河川水の利用に関しては、主に農業用水として利用されており、約2,000haの耕地のかんがいに利用されている。また、水力発電としては5箇所の発電所により、総最大出力約23,000kwの電力供給が行なわれている。

 河川の利用に関しては、天然アユが多く生息していることから、首都圏や近畿圏からの遊漁者を含めて年間延べ約8万人(平成14年度調査)の人々がアユ釣りを行っている。また、夏期には「益田水郷祭」や「高津川いかだ流し大会」も開かれ、地元住民に広く親しまれている他、津和野町日原の道の駅付近では、カヌーを楽しむ人々も見受けられる。

 高津川流域では、地域の活性化や自然環境の保護等をテーマとして経年的に意見交換を行う場として「高津川活性化サクセス会議」が開かれているほか、写真やカヌーの愛好家団体等も活動を行っており高津川を軸とした住民団体の活動が活発である。また、身近な河川敷の除草や清掃、美化活動をボランティアで行う「水辺EN組プログラム」にも、地元団体が積極的に参加している。

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