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平成11年9月22日

都市型レンタサイクル社会実験の実施について
(社会実験モニターの募集)

〜自転車利用促進モデル都市1)・広島の交通円滑化にむけて〜

 ひろしま道づくりフォーラム2)実行委員会(建設省広島国道工事事務所、広島県、広島市で構成)では、今秋、フォーラムでの取り組みの一環として、広島市中心部において、都市型レンタサイクル3)社会実験4)『ひろしまレンタサイクル・ネットワーク』を実施します。

 この社会実験は、ふだん、通勤・通学や業務等で自動車を使われている一般の方を中心に、「都市型レンタサイクル」という新しい自転車の使い方を体験していただき、深刻な道路渋滞を緩和する一手段として、また地球環境にやさしい乗り物として、建設省より自転車利用促進モデル都市に指定された広島市における、自転車利用のあり方について、市民と行政がともに考えることをねらいとしています。

 昨年度に続き2回目となる今回の実験では、レンタサイクルポート(駐輪場)を前回の1か所から4か所へと増やし、任意のポートで貸出・返却が出来るように(ネットワーク化)します。また、実験期間は前回の約2倍(今回新たに休日も含む)、モニター募集人数は約3倍、自転車台数は約4倍(電動自転車を含む)となっており、より大規模かつ本格的な実験となっています。

 今回、別紙チラシの通り、社会実験モニターを一般の方から募集します。
(PDFをご希望の方はこちらへ。 [チラシ表] [チラシ裏]

【語句説明】

1)自転車利用促進モデル都市

 建設省は、都市内において自転車の利用環境を具体に整備していくための方向を検討することを目的として、学識者らによる委員会を設置し、平成11年4月に報告を取りまとめた。また、広島市をはじめ、東京都練馬区、静岡市、徳島市、佐賀市を自転車利用促進モデル都市として指定し、各々の都市特性に応じた自転車利用促進のための環境整備の推進に対し重点的な支援を行っていく予定である。

2)ひろしま道づくりフォーラム

 市民と行政の「協働」により、今後の広島の道づくりを考えるフォーラム。
 詳細については、別紙参照

3)都市型レンタサイクル

 「都市型レンタサイクル」とは、市民が日常生活(通勤・通学・業務等)のためにレンタサイクルを利用するもので、デンマークやオランダなどで採用されているシステムである。このシステムでは一般のオーナー式駐輪場に比べ、

 ・1台の自転車を複数の利用者で利用でき、駐輪場の通路も必要ないため、
  駐輪スペースが節約できる
 ・深夜における防犯面で有利(人の出入りは、出入口付近のみ)
 ・(利用者の立場で)自転車の破損、盗難の心配がない
 ・(機械式の出入庫方式を採用すれば)数十秒で出し入れが可能
 ・レンタサイクルのネットワークを構築すれば、自由に乗り捨てが可能となり
  自転車の利便性が飛躍的に高まる

など、数々のメリットがある。わが国では、東京都練馬区などで本格的に実施されている(広島市でも、すでに西広島駅において実施されているが、今回の実験は、レンタサイクルの効率的利用(1台の自転車を複数人数で利用)の促進と、複数のレンタサイクルポートによる利便性の拡大に主眼をおいている)。

4)社会実験

 新しい施策の導入に先だって、利用者の参加のもと、場所と期間を限定して試験的に導入し、その結果を様々な立場や視点から評価して、本格的に導入するかどうかの判断材料を得る試み。


[当資料に関するお問い合わせは]
国土交通省 中国地方整備局 広島国道工事事務所
TEL (082)281-4131 FAX(082)286-7897
E-mail Address:hirokoku@cg.moc.go.jp