記者発表
お知らせ(平成18年3月22日)

新技術を採用したゲートの放流試験を行います!
 一級河川江の川水系の支川上下川に建設中の灰塚ダム(広島県三次市三良坂町仁賀地先)において、この度、主要な放流設備の一つである”環境用水放流設備”の主ゲートの放流試験を実施します。
  このゲートは、世界的にも珍しい”引張ラジアルゲート”と呼ばれる形式のゲートです。引張ラジアルゲートの採用は、中国地方整備局管内では、苫田ダムに続き2例目となります。
 試験当日は、環境用水放流設備主ゲートにより放流量を調節することによる、各開度での振動や扉体に係る応力などの測定を行います。なお、測定を行ったデータについては解析を行い、今後の設備の維持管理に活用していきます。
 放流試験時には環境放流設備による放流状況を主ゲートの間近より見ることができますので是非ご覧ください。
 現在、灰塚ダムは試験湛水中であり水位を低下させております。
環境用水放流設備の放流試験の実施について
1. 公開日時 平成18年3月28日 AM10:30〜AM11:30終了予定
2. 作業場所 灰塚ダムサイト(広島県三次市三良坂町仁賀地先)
3. 集合場所・集合時刻
 
@ 当日は、午前10時までに灰塚コミュニティーセンター(三良坂町農業活性化センター)(広島県三次市三良坂町灰塚37−9 のぞみが丘)の監督員詰所前にお集まりください。
A その後、当工事事務所のマイクロバスで現地にご案内します。マイクロバスに乗車されない場合は、マイクロバスの後を同行されても構いません。
  現地は、交通規制及び工事関係者以外の立入り規制を行っていますので、作業場所に直接行かれることは、出来るだけ避けてください。
B 集合場所においてヘルメットをお貸しします。ヘルメットを着用されないと工事現場に立ち入ることができません。
4. 留 意 点
 
@ 今回の放流試験の公開対象は、報道機関の方のみとさせて頂きます。
5. 放流試験(公開)の内容
 
@ 放流による扉体振動の測定(10:20〜13:00)
  扉体を開閉することにより、放流量を変化させ、各開度での扉体振動を測定する。
A 放流時に発生する負圧測定(10:20〜13:00)
  放流初期には、流水が周囲の空気を引き込むため、放流管出口下端部において負圧が発生する可能性があるため、負圧の測定を行う。
B 開閉装置の可動状況の確認(10:20〜13:00)
  扉体可動時の開閉装置の状態確認及び各機器の温度測定を行う。
6. 環境用水放流設備とは
 
  環境用水放流設備は、ダム下流の河川環境を保全する上で重要な河川流量の変動を創出(フラッシュ放流等)したり、洪水後の濁水の長期放流を軽減するために用いる放流設備です。
  灰塚ダムでは、環境用水放流設備だけでなく、次頁の「灰塚ダム下流面イメージ図」に示すような洪水調節のために用いる常用洪水吐き、利水補給のために用いる利水放流設備を有しています。
灰塚ダム下流面イメージ図
注意) この図は放流設備を説明するためのイメージ図であり、現地の状況とは異なります。
  また、利水放流設備は描かれていません。

■問い合わせ先
 国土交通省中国地方整備局 江の川総合開発工事事務所
  副所長
やまだ  けいいち
山田 啓一
  工務課長
こうの   ひろあき
河野 弘明
  機械係長
きむら   しんじ
木村 真二
 TEL(0824)72−3301(代表)

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転写等の際にはあらかじめの江の川総合開発工事事務所に御連絡ください。