お知らせ(平成19年3月15日)
『灰塚ダムで初めてのフラッシュ放流を試行します!』 〜灰塚ダムにおける河川環境の保全のため取り組み〜 |
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灰塚ダム(広島県三次市三良坂町)は、平成19年4月からの本格的な管理に向け、現在試験運用を行っています。 |
この度、河川環境の保全を目的として、ダム中央部に設置された環境用水放流設備を使用して、平成19年3月22日にフラッシュ放流を試行します。 |
フラッシュ放流により、河川の水位が普段よりも上昇しますので、河川の利用にあたっては十分注意して下さい。 |
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1. |
フラッシュ放流により期待される効果 |
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○ |
川底に溜まった泥を流したり、石に付着した古いコケを洗い流す |
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・新しいコケが生産され、アユが棲みやすい環境を創ります |
○ |
河原が水に浸かることによって、植物の種子などを洗い流す |
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・河原の樹林化を抑制して河原環境を保全します |
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2. |
フラッシュ放流に関する意見 |
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今回のフラッシュ放流実施にあたり、各専門分野の立場からコメントを頂いておりますので、 別紙−1のとおりご紹介します。 |
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広島大学大学院工学研究科教授 |
河原能久(河川工学) |
江の川漁業協同組合代表理事組合長 |
辻駒健二(漁業) |
広島県立安古市高等学校教諭 |
内藤順一(両生類・は虫類・魚類) |
元広島県水産試験場長 |
村上恭祥(魚類) |
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「敬称略 五十音順」 |
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3. |
フラッシュ放流の概要 |
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(1) |
実施日:平成19年3月22日(木)午前9時より放流開始 |
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※河川水位が高いなど、当日の河川状況によっては中止する場合があります。 |
(2) |
放流の方法 |
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フラッシュ放流は灰塚ダム堤体の中央に設置された環境用水放流設備ゲートを使用して実施します。 |
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(3) |
放流量の増加方法等 |
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当日は、午前9時より放流を開始し、急激な河川水位の上昇が発生しないよう徐々に流量を増加させて、午後5時頃に最大毎秒75立方メートルの放流量に達し約1時間継続します。なお、最大放流時における環境用水放流設備ゲートの開度は1門当り80%程度となる見込みです。 |
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午後6時頃から放流量を減少させ始めますが、ここでは、河川内の砂州等の水たまりに魚が取り残されないよう、徐々に流量を減少させて、午後8時頃に通常の放流量となりフラッシュ放流を終了します。(図−1参照)。 |
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図−1 灰塚ダムフラッシュ放流波形 |
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4. |
フラッシュ放流によるダム下流河川の水位上昇 |
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フラッシュ放流による灰塚ダムより下流の河川における流量の増加、水位の上昇量、水位が最高となる時刻について、下記のとおり予測しています。ただし、当日のフラッシュ放流前の河川の流量などの条件によっては、この予測結果と多少の差が生じることがありますのでご了承ください。 |
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【上下川】 |
流量・・・ |
普段の状況よりも毎秒73m3程度増加 |
水位・・・ |
普段の状況よりも1.0〜1.6m程度上昇 |
最大となる時刻・・・ |
皇渡橋上流付近で17時から18時頃 |
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池田堰付近で18時から19時頃 |
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【馬洗川】 |
流量・・・ |
普段の状況よりも毎秒70m3程度増加 |
水位・・・ |
普段の状況よりも0.8〜1.3m程度上昇 |
最大となる時刻・・・ |
三次市水道取水地点付近(向江田)で19時頃 |
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南畑敷地点付近で20時頃 |
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【江の川】 |
流量・・・ |
尾関山地点付近で普段の状況よりも毎秒70m3程度増加 |
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都賀地点付近で普段の状況よりも毎秒60m3程度増加 |
水位・・・ |
普段の状況よりも0.4〜0.8m程度上昇 |
最大となる時刻・・・ |
尾関山地点付近で20時から21時頃 |
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式敷大橋地点付近で22時頃 |
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両国橋地点付近で深夜0時頃 |
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都賀地点付近で深夜2時頃 |
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図−2 各地点における水位および流量の経過 |
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5. |
フラッシュ放流に伴うダム周辺の一般開放ならびにライトアップについて |
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フラッシュ放流の実施に伴い、灰塚ダム下流の「灰塚ダム記念公園」およびダム堤体内一般開放区間(ギャラリー)を開放します。ダム下流より環境用水放流設備からの迫力ある放流の状況が見学できます。なお、放流の様子はインターネットサイト「灰塚ダム情報」から画像をご覧になることもできます。 |
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<灰塚ダム情報(携帯版)URL http://www.haizuka.go.jp/i/> |
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<灰塚ダム情報(PC版)URL http://www.haizuka.go.jp/> |
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また、午後6時から午後8時までの間、灰塚ダム堤体をライトアップしますので、谷間に浮かび上がる幻想的なダムの光景をお楽しみ頂けます。(各施設の開放時間は下図を参照) |
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<堤体ライトアップイメージ>
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<環境用水放流設備 からの放流の様子>
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6. |
フラッシュ放流の実施体制について |
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当事務所では、フラッシュ放流の当日「関係機関への情報提供」「ダム下流河川の巡視」「警報局を利用したアナウンス」等を業務分担し、関係機関との情報連絡ならびに巡視による十分な安全確認が行える体制を執る事としています。当日の業務分担スケジュールを下表に紹介します。 |
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