--- 曝気(ばっき)式循環施設の運転を開始 ---
(平成17年9月13日)

 灰塚ダムでは、貯水池の富栄養化(※1)による植物プランクトンの異常発生を抑えるため、曝気式循環施設を設置しています。この施設は、貯水池内の水深10m程度の場所から空気を出し、空気の泡とともに発生する貯水の上昇流を利用して貯水池の水を循環、混合させるものです。これにより、水面付近の比較的浅いところで発生する植物プランクトンが、光の届く範囲に長く留まることを防ぎ、異常発生を抑制します。
 灰塚ダムは現在、試験湛水(※2)を実施中ですが、9月7日の台風14号による出水によって、貯水位がダム完成後の通常時の満水位まで達し、その後貯水池内の濁りもなくなってきたため、9月13日から曝気式循環施設の運転を開始しました。今後も、貯水池の水質を注意深く監視していく予定です。
※1)富栄養化(ふえいようか)
   湖沼などの閉鎖性水域において、窒素やリンなどを含む栄養塩類の濃度が増加することをいいます。これら栄養塩類の多くは、肥沃な土壌や人間活動が原因となって流入してくるもので、富栄養化が進むと大量の植物プランクトンが増殖してアオコ発生などの原因となることがあります。
※2)試験湛水(しけんたんすい)
   ダムが通常の管理に移行する前に、満水位以下の範囲内で、貯水位を上昇及び下降させ、ダム、基礎地盤および貯水池周辺地山の安全性を確認するものです。
 
曝気式循環施設の運転状況
曝気式循環施設

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