平成19年3月22日(木)9時50分頃、「ゴゴゴォー」灰塚ダム堤体の中央に設置された環境用水放流ゲートが開き始め放水が開始されました。朝9時頃から見学に来られていた方からは歓声があがり、水しぶきが舞うなか記念撮影をする方や、じっと放水の様子を見られる方など灰塚ダムからの放流の様子を楽しんでいらっしゃいました。 |
この放流は、『フラッシュ放流』と呼ばれダム下流の河川環境を保全するために灰塚ダムで初めて行ったものです。 |
フラッシュ放流により、灰塚ダムから最大75m3/sの放流を行い、中小規模の出水を再現して川底に溜まった泥を流したり、石に付いた古いコケを剥離更新させて、春先から遡上してくるアユに新鮮なエサを供給することができます。また、河原が水に浸かることにより木の種子などを洗い流すことで樹林化を抑制して河原環境を保全する効果も期待されます。 |
当日のダムからの放流は、朝9時から徐々に放流量を増加させて夕方5時過ぎに最大放流量に達し、最大放流を1時間継続後、徐々に放流量を減らして午後8時20分通常の放流量に達してフラッシュ放流を終了しました(放流量の変化やダム下流の流量変化は下図を参照)。 |
当事務所の体制としては職員や委託者など総勢21名で、放流操作はもちろんのこと朝7時からのダム下流河川の巡視や、ダム警報局からのアナウンス等による『安全管理』、関係機関との『情報伝達』などを行いました。 |
また、フラッシュ放流に合わせてダム下流の灰塚ダム記念公園とダム堤体内のエレベーターを一般開放し、多くの見学者の方にご覧頂いたほか、夕方の6時からはダム堤体のライトアップを行い、谷間に浮かび上がる幻想的なダムの風景も楽しんで頂けたことと思います。 |