河川情報

  1. ホーム
  2. 河川情報
  3. 岡山平野ゼロメートル地帯

岡山平野ゼロメートル地帯

岡山平野の成り立ち

岡山平野は、「縄文海進」と呼ばれた海水位の高い時代(今から6~7,000年前)は海面下にありましたが、その後は、吉井川、旭川、高梁川などの河川が洪水時に上流から運搬してきた土砂により沖積平野が形成されていきました。特に、中世以降発展していった「たたら製鉄」により、大量の土砂が中国山地から下流に供給され、戦国時代末期から江戸時代にかけては、治水対策と新田開発などの目的として、大規模な干潟の干拓が行われ平野部が拡大していきます。明治以降も干拓や埋立が行われ、現在の広大なゼロメートル地帯(注)が広がる岡山平野が形成されました。

岡山平野カラー標高マップ
岡山平野カラー標高マップ

ゼロメートル地帯の危険性

岡山平野は、洪水で上流から運ばれてきた土砂が堆積したできた平地と、その前面の浅い海を干拓したり埋め立てたりして作り出した土地からできているため、このような土地で一旦河川がはん濫すると大きな被害に繋がります。
岡山平野は堤防で守られており、住宅地の地盤の高さよりも海、湖、河川等の水位(水の高さ)の方が高いため、越水や堤防の決壊によって、いったん海や河川の水が浸水し始めると、止めどなく浸水し続けてきます。また、排水が困難となることから、復旧にも時間を要することとなります。

注)岡山平野のゼロメートル地帯とは、朔望(さくぼう)平均満潮位(朔望の日から前2日、後4日以内に現れる各月の最高潮位を平均した水面)以下の地区を指します。

岡山平野ゼロメートル地帯白地図
岡山平野ゼロメートル地帯(青色がゼロメートル地帯)