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広島デルタに発達した広島市街地は、南に開けた地形特性からひとたび高潮による浸水被害を受けた場合には甚大な被害が発生します。このため、高潮堤防により広島市街地を守ることを目的として、県、国が連携して高潮対策事業を実施しています。 |
広島市街地は平成三年・平成十一年および平成十六年の台風により高潮被害を受けてきました。平成十六年の台風十八号は、江波観測所において観測史上最高の潮位(TP+2.96m)を記録し、広島市内に甚大な浸水被害をもたらしました。 |
平成二十年度は、平成十六年の台風十八号で浸水被害があった天満川東観音地区および同舟入本町地区について重点的に整備を実施しています。 |
天満川の東側にあたる舟入本町地区は、老朽化が激しく通行止めになっていた観音橋(広島市管理)が平成十八年度に撤去されたのを契機に、高潮堤防建設と堤防耐震対策の一部を実施しました。今までは地盤の高さが低く、土のうを積み上げることで高潮に対して応急的な対策を続けてきた地区でしたが、高潮堤防の実施により広島市街地に大きな浸水被害をもたらした平成十六年のような高潮が再び発生した場合にも浸水被害の発生を防ぐとともに、整備された高潮堤防沿いには広島市によって河岸緑地帯が順次整備され、「水の都」にふさわしい都市空間が形成される予定です。 |