山頂には、遊歩道一週コースがあります。 このコースのアカマツ
には、戦時中に燃料として松ヤニを採取した跡が残っています。 ほかの地域ではなかなか見ることのできない、人と森のかかわりの歴史を物語るコースです。
遊歩道の右のマツも、左のマツも、奥のマツも...。どのマツにも、松ヤニ採取の跡が見られます。
こんな風に、細かくV字に切り目を入れ、中央に集まる松ヤニをV字の一番下で器に受けていました。
高木は、まばらに生えるアカマツ
だけです。林内は明るく、先駆性の樹木も多く見られます。 軸に葉があるように見えるこの木は、ヌルデ
です。樹液がつくと、かぶれるので注意してください。
クサギ
は、「臭木」と書きます。葉をちぎると、においます。夏になると、満開の花がアゲハチョウの大切な蜜源(みつげん)となります。
かしわもちを包むのに使われるのが、このサルトリイバラ
です。日本の中でも、涼しい地方に行くと、サルトリイバラ
ではなく、柏(かしわ)の葉を使っています。