一般国道53号のうち智頭町の京橋交差点〜智頭郵便局前交差点間は、智頭町の中心部を通過しており、町民の方々が日々利用されているとともに、智頭小学校・中学校、智頭農林高校の生徒さん達の通学路となっており、登下校の時間には多くの生徒さんが歩かれている姿がみられます。
しかし京橋交差点では平成17年11月に交通死亡事故が発生しました。また京橋の歩道は狭く、自転車が路肩を通行し危険であるとの意見もあったため、国土交通省郡家国道維持出張所では、京橋の歩道拡幅計画を検討し、歩道を実際に利用される地域住民組織の「かわらまち夢つくり委員会」との意見交換を3回実施しながら、計画を策定してきました。
この度、この国道53号京橋の歩道拡幅工事に着手しましたのでお知らせします。
尚、京橋歩道拡幅工事は今年の3月末までに完了する予定で、歩道拡幅工事が完成した後に、「かわらまち夢つくり委員会」と意見交換会を開催し、智頭郵便局前交差点など京橋以外の残りの区間の整備内容や歩道施設などについて、現地点検等も行いながら計画を検討していく予定としています。
【工事期間】
平成19年1月31日(月)〜3月20日(予定)
【工事場所】
鳥取県八頭郡智頭町智頭地内 国道53号京橋
【工事内容】
●国道53号京橋下り線側の歩道拡幅(現況1.4mを3.4mに拡幅)
●京橋交差点桑田医院前歩道拡幅(現況1.5mを3.3mに拡幅) |
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京橋下り線歩道現況 |
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【事業の背景】
鳥取県内の交通死亡事故死者数は減少傾向にあるとはいえ、平成18年では依然として39人もの尊い命が交通事故で失われ、2,878件の人身事故、3,698人の傷者があるという厳しい状況にあります。国土交通省では幹線道路において交通事故対策を重点的に実施し、安全で安心できる暮らしを確保できるよう取り組みを行っています。
今回工事を行う、一般国道53号京橋交差点では平成17年11月に横断歩行者が左折車に巻き込まれる交通死亡事故が発生しています。この事故を受け、平成18年4月に智頭警察署、安全協議会と郡家国道維持出張所及び各学校関係者による通学路の現地安全点検を行いました。点検後の意見交換会の中では、京橋の歩道が狭く、自転車が路肩を通行することが多く危険であるとの意見が出されました。 |
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H17年11月 交通死亡事故発生箇所 |
H18年4月 通学路安全点検 |
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【事業概要】
国土交通省郡家国道維持出張所では、通学路であり且つ町の住民の方が多く利用されている、国道53号智頭郵便局前交差点から京橋交差点間の歩道について、安全で快適な歩行空間の確保を目指して歩道改良の検討を行いました。
検討は、実際に歩道を利用される機会が多い地域住民の声を聞きながら事業を進めた方が
(1)利用者の要望を反映出来ること
(2)事業の協力が得られやすく工事をスムーズに進めることができること
(3)道路管理への地域住民の協力が得られやすいことなどから
郡家国道維持出張所と智頭町、及び国道沿線の地元住民組織の「かわらまち夢つくり委員会」とで意見交換会を開催し、意見交換をしながら歩道計画をつくり、工事を実施することにしました。
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第3回意見交換会の様子 H19.1.25 |
第1回意見交換会の現地点検の様子 H18.10.11 |
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意見交換会は 第1回(H18.10.11) 、第2回(H18.11.30) 、第3回(H19.1.25)
の計3回行っています。
意見交換会で出た主な意見は
●京橋の歩道が広くなることは良いが、車道が狭くなることで渋滞が発生しないか
●京橋の歩道が広くなるので、案内看板などを設置したらどうか
●智頭町河原町地区では大雨時に水が冠水することがあるので道路排水の対策を検討してもらいたい
●京橋交差点の隅切り部分は、自転車が横断歩道を渡るような誘導をしてもらいたい
●智頭郵便局前交差点に信号溜まりをつくって欲しい |
等がありました。
京橋の歩道拡幅について、意見交換会の意見をもとに工事を進め、歩道拡幅工事完成後に引き続き意見交換会を開催し、完成した歩道の評価や、歩道の施設(案内看板等)について意見を交わし、可能な部分については追加対策等を行っていく予定です。
また、京橋以外の区間の改良計画等についても意見交換を行いながら、来年度も引き続き国道53号の智頭郵便局前交差点〜京橋交差点間の歩道等の改良を進めていく予定としています。 |
○かわらまち夢つくり委員会
古くから継承された豊かな環境と伝統的な町並みを生かしていこうと平成14年に発足しました。委員は智頭町の中心部に位置する智頭町河原町(かわらまち)一丁目〜四丁目の町内会長、副会長等が中心となった約40名の組織で、現在の会長は徳永起宏氏です。 |
○京橋歩道拡幅計画
一般国道53号京橋の歩道拡幅を検討するにあたっては、短期間で対策できるものを念頭に検討し、道路幅員は変更せず、車道及び路肩幅員を減少させることで歩道を広げる計画としました。
また、「かわらまち夢つくり委員会」との意見交換会で、歩道の舗装材料や色についても意見を交わし、透水性でゴム材料を利用した弾性舗装で行うことにしました。弾性舗装は滑りにくく、適度な弾性を有する舗装で、足にやさしく、転んでも怪我をしにくい性質をもっています。
色は智頭宿の町道で使用されている「まさ土色」が落ち着きがあって良いとの意見から、まさ土色に近い薄茶色を使用することにしました。 |
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【平成18年度実施工事内容】
(1)国道53号 京橋下り線歩道の拡幅
中央部 現況約1.4m→3.4m
桑田医院前 現況 1.5m→3.3m(最大幅部)
(2)国道53号京橋部分の車道幅員の変更
下り線 直右折レーン幅 現況 3.25m→2.75m 路肩 現況 2.0m→0.75m
(3)工事期間 平成19年1月31日〜3月20日(天候等の状況により延びる可能性があります)
(4)工事施工者 中央建設(株) (鳥取市河原町) 工事名:郡家管内歩道設置他工事 |
【位置図】
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【計画平面図】
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