広島湾再生プロジェクトについて
 関係省庁や自治体などが連携して海の再生を推進する「全国海の再生プロジェクト(※)」の一環として、広島湾再生推進会議では、平成19年3月に「広島湾再生行動計画」を策定しました。
 本行動計画では、当面今後10年間を対象期間として、施策の進捗状況や成果などを踏まえて中間評価を行うとともに、必要に応じて内容や期間の見直しを行う予定です。
 広島湾再生推進会議では、今後も取り組みを継続し、毎年行動計画のフォローアップを行います。
広島湾再生
行動計画(本文)
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パンフレット
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※全国海の再生プロジェクトについて詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。
■全国海の再生プロジェクトホームページ
 http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/saisei/

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広島湾再生行動計画の目標

 広島湾再生プロジェクトでは、行政や地域住民などが連携して広島湾の保全・再生に取り組んでいくことが必要と考え、広島湾のイメージをわかりやすく表現するために次の目標を定めました。

森・川・海の健やかな繋がりを活かし、恵み豊かで美しく親しみやすい「広島湾」を保全・再生し、次世代へ継承する。

 また、「水環境の再生」、「生物生息・生産の場の保全・再生」、「人と海との繋がりの再生」、「自然景観、歴史・文化の保全」といった個別の課題に対応するため、次の3つの個別目標を定めました。

森・川・海の健やかな繋がりを活かし、豊かな広島湾を保全・再生します。
 赤潮の発生を抑えるとともに、様々な利用に適した水環境の再生を、森・川・海の対策が連携して進めていきます。また、生物の生息の場である干潟・藻場などの浅場もできる限り保全・再生していきます。
人と海との繋がりを取り戻し、親しみやすい広島湾を再生します。
 魅力ある親水空間の創出や、市民との連携により親水空間の利用を活性化することで、広島湾に対する人々の関心を高め、広島湾の保全・再生に積極的に参加できるような環境を目指します。
宮島などの魅力ある自然景観、歴史・文化を活かし、美しい広島湾を保全します。
 広島湾には、宮島をはじめとする豊富な自然景観、歴史・文化が存在しており、魅力あるこれらの資源を活用しつつ地域と連携して保全し、美しい広島湾を次世代へ継承していく事を目指します。

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目標達成状況を評価するための指標

 目標の達成状況については、個々の施策の進捗状況を評価するための「行動指標」と、施策の実施による広島湾の保全・再生状況を監視するための「状態指標」によって総合的な監視を行います。
 なお、行動指標、状態指標については、今後のフォローアップにより必要に応じ見直しをしていくこととしています。

1.行動指標
目標 行動指標【10年間での目安】 平成19年度の実施状況
森・川・海の健やかな繋がりを活かし、豊かな広島湾を保全・再生する。 (1)水環境の再生 汚水処理人口普及率
【約7%向上】
・H17年度末の普及率77.9%
  →H19年度末:79.4%
合流式下水道の改善
【8地区改善】
・H19年度末現在、6地区において改善実施中(計画着手含む)
下水道高度処理人口普及率
【約13%向上】
・H17年度末の普及率6%
  →H19年度末16%
底質の改善
【海田湾(アピールエリア)でのパイロット事業の実施】
・海田湾の現状と課題、環境改善技術の整理と現地への適用可能性について検討
(2)生物生息・生産の場の保全・再生 干潟・藻場等の浅場の保全・再生面積
【約90ha保全・再生】
・藻場3.8haを整備済み、人工干潟24haを整備中
生物の生息に配慮した環境配慮型構造物の延長
【1,200m】
・広島港海岸中央西地区を対象に、親水性と環境配慮を両立しうる海岸保全施設の構造形式について検討
人と海との繋がりを取り戻し、親しみやすい広島湾を再生する。 野鳥園・緑地の整備箇所数
【3箇所】
・大竹港等での緑地整備の継続
海洋性レクリエーション拠点の整備
【1箇所】
・H19年10月にボートパーク広島の一期供用開始
新たに水辺に触れ合うことが出来る海岸線延長
【1,200m】
・親水性護岸→62m整備中
地域住民との協働による護岸整備
【海田湾(アピールエリア)】
眺望点の整備、修復箇所数
【2箇所】
・眺望点の整備→1箇所整備中
環境教育・普及啓発活動
【現状以上】
これまでの取り組みの継続
宮島などの魅力ある自然景観、歴史・文化を活かし、美しい広島湾を保全する。 住民参加による、自然景観、歴史・文化的資源の保全に関する取り組みの実施
【現状以上】
これまでの取り組みの継続に加え、新たに広島湾の観光情報や観光ルートを整理した「広島湾MAP」を作成

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2.状態指標
目標 状態指標 指標のモニタリング
(H19年度の状況はH20年度明けに
整理・集計予定)
森・川・海の健やかな繋がりを活かし、豊かな広島湾を保全・再生する。 (1)水環境の再生 森林の保全・整備状況 ・関係機関が実施した森林整備面積の変化を監視
赤潮の発生状況 ・赤潮発生件数、発生範囲、漁業被害の状況を監視
底層DO ・関係機関のモニタリングより、底層DOの変化を監視
形態別の栄養塩類 ・関係機関のモニタリングより、無機態、有機態の窒素・リンの変化を監視
かき収穫量 ・統計資料より、かき収穫量の変化を監視
(2)生物生息・生産の場の保全・再生 浅場等に生息する生物の種類数、個体数 ・今後、具体的なモニタリングについて検討予定
人と海との繋がりを取り戻し、親しみやすい広島湾を再生する。 透明度 ・関係機関のモニタリングより、透明度の変化を監視
代表的な親水施設の利用状況 ・今後、住民アンケート等により把握予定
広島湾の保全・再生に関するシンポジウム、フォーラム等への参加人数 ・広島湾再生シンポジウム(H20/2/27)・・・約300名が参加
市民連携による清掃活動等の参加人数 ・関係機関からの報告により、参加人数を監視
→リフレッシュ瀬戸内の参加人数(H19年度は6,072人)
森林ボランティア等の参加状況 ・関係機関からの報告により、参加人数を監視
海洋レジャー客数の延べ人数 ・統計資料より、海洋レジャー客数の変化を監視
広島湾の保全・再生に関する住民等の意識 ・今後、住民アンケート等により把握予定
広島湾及びその流域の環境情報に関するホームページへのアクセス数 ・瀬戸内海環境情報センターへのアクセス数:
  →H19.7.1の運用開始からH20.1.31までに延べ約20,000アクセス
宮島などの魅力ある自然景観、歴史・文化を活かし、美しい広島湾を保全する。 自然景観、歴史・文化的資源の保全状況 ・自然災害などによる劣化がないか監視予定
観光地(自然景観、歴史・文化的資源)への年間入込客数 ・統計資料より、観光地への年間入込客数の変化を監視

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