落葉樹林

コナラ林

見分け方
立地模式図:山の斜面の中ほどや、ふもとに分布します。広島西部山系の落葉樹林は、ほとんどがこのコナラ林です。コナラアベマキクヌギ など、ドングリ でおなじみの木々が森をつくっています。
晩秋、山のふもとが黄色や赤茶色に染まっていたら、コナラ林であると考えてよいでしょう。
また、カブトムシやクワガタムシなど、朽ち木や樹液を好むおなじみの虫たちが住むのもコナラ林。そんな虫たちと出会えることでも見分けられます。
この森林からわかること
太田川や小瀬川沿いで見られるコナラ林は、木々の背も高く、立派な林をつくっています。この地域の地質はたい積岩という種類で、広島で多く見られる花こう岩とは異なっています。
一方、各地の山ろくで見られるコナラ林は、ほとんどがアカマツ の枯れた後にコナラアベマキ が育ってできたものです。そのような林の地面には、倒れて朽ち果てたアカマツの幹が見つかることもあります。
昔、このコナラ林は、炭やまきにするために繰り返し伐採され、利用され続けてきました。人とのかかわりの深さを今に伝える森といえるでしょう。
© 広島西部山系植生図鑑
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