落葉樹林

イヌブナ林

見分け方
立地模式図:海抜約700m以上の高い山の上で、わずかに見られます。海抜の高い場所で見られる落葉樹林はイヌブナ林です。広島西部山系では、東郷山や堂床山の山頂付近でみることができます。
自然性の高さを示すイヌブナブナ の大木の存在で見分けることができます。また、ミズナラ やカエデの仲間など、山のふもとではあまり見ることのできない樹木が見られることでも見分けることができます。
この森林からわかること
この森が見られる場所は、年間の平均気温も低く、冬には雪が積もるような場所であることを示しています。広島西部山系では、海抜が約700m以上の高い山に限られます。
広島県内では、北東部の比婆山や北西部の臥竜山周辺にまとまったブナ林が見られるほか、中国山地の山の上に点々とブナ林が分布しています。
東郷山や堂床山で見られるイヌブナ林は、昔、人の手が加わる前に、この地域の海抜の高い山に広がっていたと考えられるブナ林のなごりともいえます。
©2008-25 広島西部山系植生図鑑
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