常緑樹林

斜面の二次林

見分け方
立地模式図:人が立ち入ることが難しい急傾斜地などで見られます。木々の幹が細く、根元から株立ちになっていたら斜面の二次林 です。おもに、アラカシシリブカガシ などドングリ をつけるカシの仲間が森をつくっています。
冬なら、葉を落とさずに、緑の葉をつけているので、すぐに見つけることができます。
ただし、どこにでもあるわけではなく、太田川沿いの急斜面や牛田山周辺など所々で見られます。
この森林からわかること
外から見ると常緑樹林ですが、中を見るとツツジの仲間をはじめとした落葉樹も生えています。これは、アカマツ林やコナラ林から移り変わってきたことを示しています。
また、株立ちした樹木の存在は、人々が木を切ってきた証拠です。大事に守られてきた鎮守の森とは異なり、人間の影響を強く受けたことがわかります。
© 広島西部山系植生図鑑
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