県境サミット「エメラルド・シティ・プロジェクト」 モデル的実践の詳細

モデル的実践の詳細

活動テーマ 共同事業の特徴である“エメラルド”は、中山間地域の豊かな自然環境を表す色であるとともに、磨かれることでそれぞれの面が輝きを増す多面体であり、これはサミットに参加している各自治体が独自性を維持しつつ共存を目指すという、サミットのコンセプトを代弁するものである。
仕組み面での特徴 設立当初は、構成市町村の意識統一ができずに、県境サミット内にも『温度差』があった。それらについては、「どの町でも事業を行う」ことで参加意識を高め、解消していった。
また、過去には「たたら製鉄・製炭・和牛」といった共通産業により交流があったが、県・市町村といった見えない壁で、住民交流はあっても行政の交流はなかった。県境サミットでは第一に「職員の交流」を進め、次には「住民の交流」「グループの育成」を進めてきた。これにより、現在では文化面やスポーツなど県境サミットを舞台にした多くの団体が出来ている。
活動に活かした
地域資源
  • 「たたら・製炭・和牛」という歴史に裏打ちされた共通産業
  • 「日野川・斐伊川・旭川・高梁川・江の川」の水源地帯
  • 県庁所在地から遠く離れた県境地域という意識
  • 過疎や高齢化など行政の共通課題
  • 県境を越えての通学や通勤、通婚など住民交流
人材面での
特徴・工夫
当初は行政主体の感のあった県境サミットであったが、活動を進めていく内に住民の間に広がり、圏域内で多岐にわたって住民団体の交流が生まれており、「県境サミット」という組織が牽引する共同事業から、住民団体が実施する活動へと裾野が広がってきている。