川のことならまかせて! というキミはクイズにチャレンジだ!


クイズ 「霞堤(かすみてい)」と呼ばれる堤防が
途切れているのは何のため?
かすみてい
A 水田に水を引きこんだり、逃がしたりするためのすき間
B 途切れた部分から水を浅瀬(あさせ)に取りこみ
 「霧
(きり)」や「霞(かすみ)」を発生させ田畑の湿度を調整する
C 洪水時に水流の一部をここから逃がして洪水の勢いを弱める
【ヒント】上図の霞堤は橋を守るために作られている。

解説 【解説】
●堤防が不連続になっているもの
 川の両岸には、堤防があり、その堤防は、上流から下流までずっと続いています。このように、川の流れにそって、連続して造られている堤防を、「連続堤(れんぞくてい)」といいます。
 堤防のなか中には、連続していないものがあり、これを「不連続堤(ふれんぞくてい)」といいます。
 不連続堤の代表的なものが「霞堤(かすみてい)」です。霞堤は、堤防の下流側のはじを切り、堤防に開口部を設けます。また、下流側の堤防の、上はじを堤内地側(ていないちがわ)[田畑がある側]にのばして、2本の堤防がある程度の長さにわたって、重なるようにしたものです。
 霞堤では、洪水がくると、堤防の切れ目[かいこうぶ開口部]から洪水の水が一部逆流します。そうすると、洪水の勢いが弱められます。さらに、洪水の水を、一時的に霞堤部分にためこむので、洪水を調整する効果があります。

●霞堤の効果
 霞堤の堤内地に洪水が発生すると、あふれ出た水は、霞堤の開口部を通って、自然に川に流れこみます。さらに、上流で堤防が切れて、川が氾濫(はんらん)したときには、氾濫した洪水は、ほかへ広がらず、霞堤の開口部から、また、川にもどるようになります。

答え:C 洪水時に水流の一部をここから逃がして洪水の勢いを弱める


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