千代川流域圏会議通信

千代川ニュース
千代川流域圏会議通信
[2002年10月号 vol.54]

’02千代川フェスティバル開催!
カッパ「あつまれ!流域の河童たち」と銘打って「’02千代川フェスティバル」が千代川流域圏会議の主催で8月24日(土)に郡家町八東川河川水辺プラザ河川公園にて開催され、会場には、流域の小学生や家族連れなど約   名が訪れ、川に関するイベントを楽しんでいました。

8月24日は千代川の日
魚のつかみ取りの様子1918年(大正7年)の大洪水により大きな被害を受けた千代川流域の1市17箇町村(当時)は、大正8年8月24日に連合治水会を結成しました。千代川流域圏会議ではこの8月24日を「千代川の日」と制定し、98年より千代川フェスティバルを実施しており今年で5回目の開催となります。

●魚のつかみ取り
一番人気の魚のつかみ取りでは600匹のヤマメを放流し子供たちは水しぶきを上げ、ずぶぬれになりながら魚を追いかけ捕まえるたびに大歓声をあげていました。

●イベント広場
 イベント広場では地元郡家町の保育園児による踊り、石田百井地区の麒麟獅子舞、久能寺地区の傘踊りなどが披露されました。 イベント広場の様子

水生生物調査の様子●カッパの学校
○水生生物調査
当会議の会員の山本晴恵先生により行われた水生生物調査は簡単に河川の水質を知ることができる調査方法です。普段気付かない川の中にいる水生昆虫に子供達は目を輝かせていました。残念ながら見つかった水生昆虫より当該地点の水は「少し汚い水」に分類されたようです。

植物観察会の様子○植物観察会
 当会議の会員の田中昭彦先生による植物観察会では河川敷に生えている植物の観察と植物標本のつくりかたを学びました。
 名前も知らないけれどよく見かける身近に生えている植物について学ぶことが出来るため熱心に質問している姿がみられました。
 また、夏休みの自由研究の題材として標本づくりに励んでいたようです。

とのまる劇場の様子●とのまる劇場
 とのまる劇場は川と人々の生活との関わりについて知ることの出来る紙芝居です。楽しい仕掛けの施された紙芝居はちびっこ達に大人気でした。

夏休み宿題コーナーの様子●夏休み宿題コーナー
 夏休みも終わりが近くなり夏休みの宿題や自由研究もしなくっちゃ!
 そんな子供達のために「夏休みの宿題はこれでばっちり」夏休み宿題コーナーを開設しました。

工作コーナーの様子このコーナーでは自由研究や、工作などのお手伝いをしました。各種工作や、メキシカンフラワースクールの先生により樹脂粘土をつかった工作など大人気でした。

ミュージカル・リバーヘッドを公演
ミュージカル『リバーヘッド』の一場面千代川フェスティバル2002特別公演として
森と川と水源地のものがたり、ミュージカル『リバーヘッド』が公演されました。

千代川流域圏会議では、8月31日(土)に千代川フェスティバルの特別公演として劇団ふるさときゃらばんを招きミュージカル「リバーヘッド」の公演をおこないました。このミュージカルは、川の上流にくらす人たちも、下流にくらす人たちも、ともに水について思いをめぐらし、縄文の昔から現代までの水と人々とのかかわりを描き、水について考える物語です。
総勢29名の出演者が、生演奏をバックに歌い・踊る、迫力ある活気に満ちたステージに、子供からお年寄りまで約1000人の観衆は魅了されていました。ミュージカルを見た方々からは、「水の大切さ、森林の大切さを考えさせられた」、「水について楽しく勉強できた」などといった感想が聞かれました。
ミュージカル『リバーヘッド』の一場面 環境問題を決して押しつけることなく、歌と踊りで明るく楽しく表現するふるさときゃらばんの上演作品は「エコ・ミュージカル」とも呼ばれ幅広い支持を受け全国各地にて公演されています。
〜〜観客の皆様からの感想(抜粋)〜〜
迫力があって、元気がよいミュージカルでした。また、生の演奏はテープとは違う力強さがあり、ミュージカルの生演奏は初めて聴きました。まるで本当に橋が架かっていくような観ている者も力んできた歌声でした。昔と現代を交え、水の誕生を教えてくれた、原点の物語だったと思います。(40〜59歳 会社員)
水の大切さ、特に森林の大切さをしみじみと感じ取ることができました。水について、本当によく考えさせられるミュージカルでした。(18〜39歳 主婦)
たのしくべんきょうができました。水はしんぶんしにつかわれているのは知りませんでした。(小学生)
水のことが良くわかってよかった。水が(川とかの)キレイになるように少し気を付けてみようかなと思いました。おもしろかったです。(小学生)
米作り・川による流通の発達など、人々が豊かに暮らしてきたことが分かった。とても良かったです。エネルギッシュでとても楽しくみれた。「次の子どもたちのために」というフレーズが印象に残りました。(18〜39歳 公務員)

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