千代川流域圏会議通信

千代川ニュース
千代川流域圏会議通信
[2002年9月号 vol.53]

第10回千代川流域圏会議 船岡町で開催!
千代川流域圏会議 第10回千代川流域圏会議が、7月23日船岡町「竹林公園」にて会員及び関係者約50名が参加して開催されました。
 会議では平成13年度の活動経過報告、会計監査報告や、植生浄化実験場についての現況報告などが行われるとともに、平成12年度に策定した「清流を守る行動計画」に基づく平成14年度の事業の実施について意見交換が行われました。
 また平成15年度も引き続き賛助会員(平成14年度:約1,000名)を募集することを決めました。この募集は千代川フェスティバルの開催から行うこととなりました。
水生生物調査を実施しました
●水生生物による水質の簡易調査
水生生物による水質調査その1 水生生物による水質の簡易調査は川底の生物を調べることによって水質を調べる調査です。調査のために高価な機材を必要としないため、水遊び感覚で川底の生物を採取して、誰でも簡単に水質を知ることが出来ます。
 川の中にはさまざまな生物が生息していますが、特に川底に生息する生物(水生生物)は、自力で移動する能力が低いことから、過去から調査時点までの長時間の水質状況を反映したものであるといえます。
 したがってどのような生物が生息しているかを調べることによって、その地点の水質の状態を知ることができるのです。
 水生生物による水質調査その2国土交通省と環境省では、それぞれ昭和59年から、小中学生、高校生等を中心に一般の方々に参加していただいて、毎年夏休みを中心に「水生生物による水質調査」を実施しています。
 千代川では7月30日から8月8日までの間に7地点において6小中学校107名の協力を得て調査を実施しました。 このうち初回の町屋水辺の楽校(袋川)にて実施した調査では、流域圏会議会員の山本晴恵先生を講師として実施しました。
 今回調査の7地点は水質階級T(きれいな水)、U(すこしきたない水)、Vきたない水、W(大変きたない水)のうちT及びUに分類され概ね良好の結果となりましたが前年と比較するとUの地点が増えています。これは春先からの高温及び小雨傾向が関係しているのではないかと思われます。
谷・水辺の楽校が開校!
 国土交通省鳥取工事事務所が岩美郡国府町谷に整備を進めていた「水辺の楽校(谷広場)」が完成し、8月7日開校式が開かれました。
水辺の楽校写真その1 開校式には、鳥取工事事務所長、国府町長をはじめ地元関係者、国府東小学校の生徒ら約200名が出席し、楽校長には木村肇国府町長が任命されました。式に併せて国府町傘踊り、魚の記念放流、水生生物調査などの各種記念行事が盛大におこなわれました。
地図
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●水辺の楽校って?
 現代っ子は屋外で遊ばない、自然体験が不足していると言われています。水辺は自然体験の場・環境学習の場としても格好な場所であり、積極的に学習の場として活用出来るよう整備したものです。
水辺の楽校写真その2 「水辺の楽校(谷広場)」には袋川名勝地の雨滝や糸谷一号古墳、梶山古墳などを模して高水敷に配置し生物とのふれあいや水遊びが楽しめるようワンドや河川プール、芝生広場、遊歩道等が設置されています。
□□□□□□事務局だより□□□□□□
●賛助会員募集開始のお知らせ
 紙面でもお伝えしましたとおり千代川流域圏会議では、平成15年度賛助会員の募集を開始します。
 千代川流域圏会議では平成13年度より賛助会員の募集をおこなっており、会員の皆様からいただいた賛助会費を源流域への植林、植生浄化実験など千代川をよりよくするための活動資金として活用させていただいています。千代川流域圏会議の趣旨に賛同していただける方は是非ご加入いただきますようお願い申し上げます。
 募集チラシは9月中旬より最寄りの郵便局、市町村役場などで配布予定です。
賛助会員募集のポスター


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