因幡・国府のうつろう流れ 殿ダム・袋川流域風土記

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鳥取砂丘の動植物


鳥取砂丘の動植物

鳥取砂丘は、砂の移動や海からの潮風、地表面の高温と乾燥など、過酷な環境下にあるため、わずか16種の植物だけが砂丘特有種として生息しています。砂の上面温度が50°C以上になる真夏でも乾いた砂のすぐ下は湿っており、乾燥砂漠とは全く違う生態系を見ることができます。
また、砂丘の内陸部やクロマツ林やその周辺ではアリジゴクのつくったスリバチ状の小さな穴を見つけることができます。ハマスズのジーチチという鳴き声が夜の砂丘に響き、砂と同色のためその姿をとらえることはなかなかできませんが、カワラハンミョウは砂の上を音もなく滑るように走り、他にもオオハサミムシやキンモウアナバチ、イソコモリグモなどが生息しています。
野ウサギやタヌキ、キツネは砂防林のあたりを住みかとして、馬の背などに出てくることもあります。春の海辺にはシロチドリ、イソヒヨドリ、コアジサシ等の姿が見られ、冬になるとウミスズメやウミネコが波の上に群れをなすなど、四季を通じて多くの鳥が飛来しています。