「横川駅前交通結節点改善事業」(分野A:道路部門)
1) 整備の概要
2) 特に優れた成果を得られた項目
- i) 事業の効果
(1)交通拠点としての機能充実
路面電車の電停を駅前広場に移設したことにより、横断歩道での信号待ちがなくなり、乗換え時間が約3分短縮(移動距離:180m→40m)され、利便性が向上した。また、横川から都心へ運行する路面電車も復活し、ラッシュ時には横川駅前電停の利用者が約6割増加し交通拠点としての機能回復が図られた。
(2)交通渋滞の緩和・交通安全
国道54号車道中央部の電停を撤去したことによる渋滞の緩和、沿道環境の改善が図られた。(経済効果:年間7億円以上)また、駅前交差点のコンパクト化により交通安全性が向上した。
(3)バリアフリー化
超低床車両に対応した新電停や大屋根の整備など、駅前広場全体のリニューアルにより、JR電車・路線バス・路面電車の乗り換えがバリアフリーとなった。
「呉駅周辺バリアフリー空間整備事業」(分野B)
1) 整備の概要
- JR呉駅を中心に南北方向の連絡をスムーズに行うため、南方向への自由通路の新設、これに接続するエレベーターの新設(7箇所)、視覚障害者誘導ブロックの設置(広島国道事務所はエレベーターの新設2箇所及び視覚障害者誘導ブロッブロックを整備)
2) 特に優れた成果を得られた項目
- i) 企画、計画、設計、施工、運用、維持管理の段階における住民参画
(1)利用者の意見の反映
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基本構想検討委員会への参画(H13.2〜H14.1) |
<2> |
ヒアリング調査の実施(H13.3) |
<3> |
総点検の実施(H13.6) |
(2)施設設計時における意見聴取
施設の設計段階において、施設の規模、構造や周辺の状況等を車椅子利用者、視覚障害者に説明するとともに、利用するに当たっての改善意見を聴取し、すべての人が安心できる「シースルー構造」へ変更し、施設整備に着手した。(H12.10)
(3)啓発活動及び施設整備の評価
JR呉駅周辺では、視覚障害者誘導用ブロック上に自転車や物が置かれている光景が多く見受けられた。
更なるバリアフリー化を進めるには、施設整備はもちろん、市民が高齢者や身体障害者等に対して理解を深め、移動の手助けや協力を行うようにするため、広報活動、啓発活動、教育活動を実施する必要がある。そこで、地元NPO団体と連携を取り、小・中学生に参加してもらい、関係機関の協力のもとに次のような活動を実施した。(H14.11)
<1> |
視覚障害者誘導用ブロック上に啓発シールを貼り付け。 |
<2> |
呉駅周辺の歩行者等にアンケートを実施し、エレベーター等施設の設置による効果の検証。 |
<3> |
駐輪禁止の呼びかけやバリアフリーの啓発を目的とした内容のチラシを歩行者、自転車利用者に配布 |
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