灰塚ダムは、江の川水系の上下川をせき止めて建設されます。ダムが完成すると、三次市三良坂町、三次市吉舎町、庄原市総領町にまたがる面横3.54km2の貯水池(ダム湖)が生まれます。私たち周辺の三町は、ダムエリアを三町共有の新しい資産と考え、水辺の景観や環境を積極的に活用し、三町が手をたずさえて、明日のまちづくり計画を進めることにしました。
 この計画は、近接する三次市、庄原市を中心とした広域ネットワーク「備北ウェルネス計画」とも連携し、備北地域の魅力アップにも貢献したいと考えています。

 灰塚ダムエリア再生の基本計画をまとめた「灰塚ダム水源地域再建実行計画」では、地域を支えている農業を観光資源として生かすとともに、若者から高齢者までがともに働くことができる場を整え、地域のすべての人たちが、希望を持って、ともに学び、生活する魅力あるふるさとづくりを目指しています。
 ダム建設事業についても、事業の推進は地元の合意に基づいて行われるという「灰塚方式」を取り決めたことによって、これまでのダム建設時に見られた集落の離散が免れ、これまで培われたコミュニティの良さを残すことが可能になりました。私たち三町は、地域とともに生きる新しいダムのあり方を常に考えながら、それを、地域の活性化から、周辺の森や川の緑の保全、復元、水質の浄化など、いろいろな面に生かしていきたいと願っています。

 「灰塚ダム水源地域再建実行計画」の一番の特徴は、エリア全体で【アースワーク】という芸術活動に取り組んでいることです。これは、これまで各地の自治体が繰り広げていた彫刻の森のようなものではありません。地域の人々はもちろんのこと、国内外の芸術家や建築家、文化人類学、生物学、環境工学など様々な分野の人々が集い交流するなかで、灰塚ダムエリアの環境やダム工事について、アースワークという芸術を通して見つめ、考えていくという活動です。  アースワーク作品を灰塚ダムエリアに設置していくことはもちろん望ましいことですが、その過程で多くの人々が灰塚と三町を訪れ、灰塚の環境を考えること、また様々な刺激をもたらし交流することがより大きな意味を持つと考えています。アースワークをかけ橋に、灰塚と世界がつながることを期待しています。

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