岡山市街から北東へ4㎞ほど行ったところに、岡山県の中心を南北に流れる旭川と百間川の分流部が見えてきます。百間川は、岡山城下の洪水被害を軽減するため、江戸時代に築造された放水路で、所々に現存する治水施設を見ることができます。
旭川と百間川の分流部にある以下の4つの治水施設は、旭川の放水路として江戸期に築造された百間川の一連の治水システムが現存している貴重な土木遺産として、平成27年度に(公社)土木学会選奨土木遺産として認定されました。
百間川の治水施設群 位置図
土木学会では橋梁、トンネル、ダム、防波堤、発電所、灯台など私たちの生活を支えている土木構造物のうち、築堤後50年以上が経過し、技術的にも歴史的にも価値のあるものを土木遺産と呼んでいます。これらの土木遺産の中から毎年全国で「選奨土木遺産」が認定されています。