広島西部山系、昔の植生
アカマツ林の他に広がるものは

明治時代、アカマツ林以外に広い面積を占めていたのが、「混合樹林」、「榛莽地(しんもうち)」、「荒地」でした。
「混合樹林 」は、アカマツと落葉樹が混じった林、「榛莽地(しんもうち)」は、大人の背丈ほどの低木が生い茂るいわゆる柴地(しばち)だったと思われます。
どちらも、海抜600m程度の高い山の尾根を中心に広がっています。
「荒地 」は、「茅場(かやば)」(ススキ草原)だった可能性が高いと思われます。こちらは、「混合樹林」や「榛莽地(しんもうち)」よりも低い山の、やはり尾根を中心に広がっています。
明治時代の広島西部山系の山の上の方は、アカマツ林よりも柴地(しばち)や茅場(かやば)としての利用の方が多かったようです。