河川(佐波川)に関する用語集 【記号その他】 平成26年5月作成

- BOD(Biochemical Oxygen Demand)(ビーオーディー)
- 「生物化学的酸素要求量」と呼ばれており、水中の有機物が微生物の働きによって分解されるときに消費される酸素の量のことで、河川の汚濁状況を表す代表的な指標となっています。
基準値は類型により異なり、1mg/L以下〜10mg/L以下と定められています。
一般的には汚れがひどいほど値が大きくなり、10mg/L以上になると悪臭の発生等が起こりやすくなります。
また、魚類に対しては、渓流等の清水域に生息するイワナやヤマメ等は2mg/L以下、サケやアユ等は3mg/L以下、比較的汚濁に強いコイやフナ等では5mg/L以下が必要とされています。
※COD(Chemical Oxygen Demand)(シーオーディー)
「化学的酸素要求量」と呼ばれており、水中の有機物を酸化剤で分解するときに消費される酸化剤の量を酸素量に換算したもので、湖沼や海域の河川の汚濁状況を表す代表的な指標となっています。
なお、BODと同様に汚れがひどいほど値が大きくなります。
※“環境基準類型指定”参照生活環境の保全に関する環境基準(河川(湖沼をのぞく))類型 利用目的の適応性 項目 生物化学的酸素要求量
(BOD)浮遊物質量
(SS)溶存酸素量
(DO)A 水道1級 自然環境保全
及びA以下の欄に掲げるもの1mg/リットル以下 25mg/リットル以下 7.5mg/リットル以上 AA 水道2級 水産1級水浴
及びB以下の欄に掲げるもの2mg/リットル以下 25mg/リットル以下 7.5mg/リットル以上 B 水道3級 水産2級
及びC以下の欄に掲げるもの3mg/リットル以下 25mg/リットル以下 5mg/リットル以上 C 水産3級 工業用水1級
及びEの欄に掲げるもの5mg/リットル以下 50mg/リットル以下 5mg/リットル以上 D 工業用水2級 農業用水
及びEの欄に掲げるもの8mg/リットル以下 100mg/リットル以下 2mg/リットル以上 E 工業用水3級
環境保全10mg/リットル以下 ごみ等の浮遊が
認められないこと2mg/リットル以上 備考 - 基準値は日間平均値とする
- 生活環境項目(BOD)の生活基準の達成状況の評価は、年間の日間平均値の全データのうち75%以上のデータ(BOD75%値)が基準値を満足している場合とする
- 生活環境の保全に関する環境基準としては、この他に「水素イオン濃度(pH)」と「大腸菌群数」も定められている。
(注) - 自然環境保全:自然探勝等の環境保全
- 水道1級:ろ過等による簡易な浄水操作を行うもの
水道2級:沈殿ろ過等による簡易な浄水操作を行うもの
水道3級:前処理等を伴う高度の浄水操作を行うもの
- 水産1級:ヤマメ、イワナ等貧腐水性水域の水産生物用並びに水産2級及び水産3級の水産生物用
水産2級:サケ科魚類及びアユ等貧腐水性水域の水産生物用及び水産3級の水産生物用
水産3級:コイ、フナ等、β-中腐水性水域の水産生物用
- 工業用水1級:沈殿等による通常の浄水操作を行うもの
工業用水2級:薬品注入等による高度の浄水操作を行うもの
工業用水3級:特殊な浄水操作を行うもの
- 環境保全:国民の日常生活(沿岸の遊歩等を含む)において不快感を生じない限度
- T.P.(Tokyo Peil)(ティーピー)
- 明治6年6月から明治12年11まで隅田川河口の霊岸島量水標で観測した結果から求めた平均潮位です。T.P.は東京湾平均海面、または東京湾中等潮位と呼ばれ、全国の標高の基準となる海水面の高さです。