土師は壬生みぶ乳部みぶ額田部ぬかたべ刑部おさかべなどと同じように土師部はじべから来た語と考えられています。

 また、土師(はにし、[はに]は粘土のこと)つまり陶器造りの職人の住んでいたことによるとも言われています。

 土師部はじべ伴造土師連とものみやつこはにしむらじに属する品部しなべで、古墳の築造などを司るのが職能でありましたが、後に埴輪や土師器を貢納するようになったと言われています。

 土師の地名は全国に多くありますが、主なものを上げますと、茨城県岩間町土師、京都府福知山市土師、三重県鈴鹿市土師町、大阪府堺市土師町、岡山県長船町土師、福岡県桂川町土師が有ります。
 これらの中には、地質学的に花崗岩山地周辺に多く、陶業に関係のある場所が少なくないとされています。
 明治22年、土師村、勝田村、佐々井村を合併して、刈田村が誕生しました。
 また同時に、向山村、上根村、下根村を合併して、根野村が誕生しました。
 現在の八千代町は、昭和30年、刈田村と根野村が合併し、八千代村となり、昭和35年に町にあらためられました。
 八千代の命名は、昭和30年の合併の際に、両村民に公募し、決められました。八千代は、永続の意味を含んでおり、平易にして軽妙な名として親しまれています。
 平成16年3月1日、高田郡6町(吉田町、八千代町、美土里町、高宮町、甲田町、向原町)が合併し、「安芸高田市」が誕生しました。
(八千代町史より)
 咽声忠左衛門  八王子よみがえりの水  鬼の木戸