千代川流域圏会議通信
千代川ニュース
千代川流域圏会議通信
[2004年3月号 vol.69]
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千代川はよごれてる?

山本委員(鳥取県生物学会 幹事)からのレポート

川の中に住む生き物の種類で、千代川の水のきれいさを4段階に分類する調査に取り組んでいる山本委員によると、千代川流域で水質が『きれい』から『少し汚い』に変化した場所は、1998年までわずか2箇所だったにもかかわらず、'99年〜'03年のこの5年間で13箇所に増えているということです。

山本委員よりひとこと

水の汚れる一番の原因は、家庭から出る雑排水(洗剤・シャンプー・ラーメンの汁・米のとぎ汁など)だと考えられます。
水の汚れは川から海へと流れ、いずれ食べる魚となって、私たちへと返ってきます。パンが主食のドイツでは、お皿についたスープをパンにしみ込ませて食べ、汚れを流すことはありません。
お米が主食の日本人はどうでしょう?
水で洗い流すご家庭が多いと思います。
浄化槽に頼らず、米のとぎ汁は植物へ、環境に優しい洗剤を使うなど、汚れたものを何でも水に流さない努力を各家庭で心がけてください。川はキレイになります。
第2回 千代川一斉水質調査参加者募集!
調査日時 平成16年4月17日(土)10時から11時の間
※雨天の場合は5月15日(土)に順延
調査場所 千代川の本川・支川
申込み先 千代川流域圏会議事務局まで電話、FAX等で
TEL:0857-22-8435
FAX:0757-22-5714
申込締切 平成16年4月13日(火)

申し込んでいただいた方には、別途に調査箇所や調査道具をお送りします。各調査箇所の申込み受付は、先着順です。

千代川では1年を通じて水質の調査を行っていますが、支川の水質までは測定していません。同じ時間に千代川流域の各河川の水質を一斉に測ることで、流域のどこの水がきれいでどこの水が汚れているかが分かります。
この調査は、1年を通じて3回行い、季節毎の水質の違いを調べます。調査結果は千代川ニュース等でお知らせします。
昨年11月に引き続き、2回目の一斉水質調査です。皆さん是非ご参加下さい。

 
 先月号では『千代川の水はきれいだ』と報告したところですが、今月号では一転して『千代川は汚れてる?』となっているのはなぜでしょう。それは調査方法の違いもさることながら、調査時期の違いによるものが大きく影響しています。水の中の微生物は、暖かい時期に動きが活発になり、水の汚れの指標であるBOD値は大きくなり、寒いと逆になります。先月号の調査結果は冬の値です。同じ場所で水質調査を複数回行うのはこんな理由があるのです。次の調査で千代川のきれいさがどんな結果になるのか、みんなで調べてみましょう。

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