千代川流域圏会議通信
千代川ニュース
千代川流域圏会議通信
[2004年11月号 vol.77]
清流くん
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大型台風上陸! 台風21号がもたらした被害
 9月の29、30日に鳥取に最接近した台風21号は、上陸こそしませんでしたが、夕方から夜にかけて短時間に大量の雨を降らせ、県内に多大な被害をもたらしました。

 千代川流域でも、上流の智頭町では採石場跡地が地滑りをおこして川をせき止め、市瀬の集落が一時冠水しました。下流の用瀬町の水位観測所では、橋桁近くまで水位が上がっていたものが、川がせき止められたことで80cmも水位が急低下・再上昇し、水位観測を行っていた関係者を驚かせています。
 下流の鳥取市でも、川の中にある倉田のスポーツ広場が冠水し、そこにあったサッカーゴールやネット、グランドの表土などを根こそぎ流してしまい、堤防もえぐられて無惨な姿になりました。また、袋川でも、岡益橋付近で堤防際の板路がえぐられています。
 そして、堤防の破堤という最悪の事態は免れたものの、住宅地などに降った雨が排水しきれず、床上や床下の浸水、農地の冠水や作物への被害が各地で発生しています。
 今年は台風の上陸数も過去最高だそうです。これから秋になって台風の心配は除々に無くなってきますが、イザという時への備えは怠らないよう、防災グッズの準備などに心がけましょう。
 最後になりますが、今回の台風で被害を受けられた皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。


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