千代川流域圏会議通信
千代川ニュース
千代川流域圏会議通信
[2006年1月号 vol.91]
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千代川流域圏会議Q&A
千代川流域圏会議も、今年でいよいよ10周年!10年間活動してきた流域圏会議のこと、皆さんどのくらい知っていますか?ここで改めて、流域圏会議の活動についておさらいしてみます。
Q1 千代川流域圏会議のはじまりは?
 平成6年から7年にかけて、流域の皆さんによる「放談会」とよばれる話し合いの場がもたれていました。その中では「千代川をよりよくしたい」「それぞれの流域をもっと元気にしたい」と思っているみんながもっと集まって、協力しあえるネットワークをつくれば、千代川とその流域はますますよくなるのではないかという話が持ち上がっていました。 そして平成8年、河童の研究家としても知られる鳥取大学の道上教授(現財団法人とっとり政策総合研究センター理事長)ら7名が発起人となって呼び掛けた「千代川流域圏会議準備会」が発足し、関係者により千代川流域圏会議発足に向けての調整がスタートしました。
 平成9年12月12日、ついに千代川流域圏会議は発足しました。当初は34名だった会員も現在は60名近くとなり、その活動はよりよい千代川、よりよい流域づくりへの思いとともにどんどん広がっています。

Q2 千代川流域圏会議の目的は?
 千代川流域圏会議は、「千代川を軸として地域の交流、連携を図るとともに、千代川をよりよくするための取組や地域活性化への取組を行っていくこと」を目的としています。
活動
●会員相互の情報交換、交流、連携
●地域への情報発信
●流域の歴史・文化の発掘とその継承と発展
●流域が連携して取り組むべき事業の実施
●流域全体の広い視点に立った今後の千代川づくりに関する意見交換、提案などです。
現在の具体的な活動は、第6回千代川流域圏会議(H12)で策定された「清流を守る行動計画」に従って行われています。
千代川流域圏会議とは、名前から固いイメージがありますが、「会議の主旨に賛同する者が、行政・民間・団体・個人を問わず、自らの意思で参加する」会議です。
つまり、千代川をよりよくしたい、流域をもっと元気にしたいと思っている人なら、誰でも参加できる組織なのです。

Q3 どんな活動をしているの?
流域圏会議の活動は、清流を守る行動計画に基づいて行っています。
(1)「清流保全宣言」の制定
千代川の清流を守る活動を流域各市町村単位で行うために、第6回会議において「清流保全宣言」が制定されました。
(2)「千代川流域圏会議」の森の制定
休閑地や国有林などを借地し、千代川流域圏会議の森を定めるために「森林調査会」を行っています。これは平成12年から「森林調査隊」を募って候補となる森の見学やさまざまな実地体験を行い、保全について直に体験する機会とするものです。
(3)良質な水質の保全
千代川の水質をいつまでも美しく保つための研究や調査を行っています。現在は智頭町芦津において、植生浄化実験を行っています。また各市町村単位で清流保全に向けた取り組みを実施するように働きかけています。
(4)住民参加の推進
活動をより充実させるために、流域の皆さまに参加を呼び掛けています。
(5)活動のPRなど
広く流域の皆さまに活動内容をPRしています。
例えば
千代川NEWS
平成10年4月から、流域の皆さんに千代川流域圏会議の活動や河川に関する情報をお伝えする広報誌として、「千代川news」を発行しています。毎月1回、流域の約7万世帯に配布しています。

千代川フェスティバル
平成10年から、千代川の日である8月24日に「千代川フェスティバル」を開催しています。毎回千代川流域を会場に、カヌー教室や生き物観察会などの川と親しむイベントや、伝統芸能の披露や特産品の販売などの楽しいイベントで多くの参加者で賑わいます。

水生生物調査の実施
現在、各地で実施している水生生物調査の輪がさらに広がり、また内容が充実するよう、指導員の派遣や資材の準備について協力をしています。また、調査の結果をとりまとめた「千代川水質マップ」を作成して学校などに配布しています。

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