さ行

【さ】
■サーチャージ水位(さーちゃーじすいい)
ダム下流の洪水防止のため、洪水が発生しそうな時に一時的に貯水池に貯めることが出来る最高の水位(水面の位置)です。

■最低水位(さいていすいい)
ダムの運用上、最も低い水位(水面の位置)のことをいいます。最低水位以下の容量はダムに流れ込む土砂を貯めるための容量として見なされます。

■左岸(さがん)
川の下流に向かって左側の河岸を左岸と言います。


【し】
■試験湛水(しけんたんすい)
ダム工事が一通り完成した後に、実際に貯水池に水を貯めてダム施設が正常に作動するか、法面対策や漏水対策など施工上の欠陥がないか等を調査するものです。 

■支川(しせん)
二つ以上の川が合流する時に、川の流量や規模が大きいほうを本川、小さいほうを支川といいます。

■集水面積(しゅうすいめんせき)
降った雨や雪などがダム湖に集まり、流れ込んでくる範囲の面積。「流域面積」と言う場合もあります。

■重力式ダム(じゅうりょくしきだむ)
コンクリートダムの一種で、本体重量による地盤の抵抗力で貯水池の水圧を支えるものです。断面は上流側が鉛直に近い直角三角形のような形状をしています。菅沢ダムも重力式ダムです。

■常時満水位(じょうじまんすいい)
ダムの目的の一つである利水目的(水道・かんがい・工業用水・河川環境保全)に使用するためにダムに貯めることができる最高水位(水面の位置)のことをいいます。


【す】
■水系(すいけい)
水源から河口に至るまでの河川の集合のことを水系といいます。

■水道用水(すいどうようすい)
水道などのために使う水。

■水利権(すいりけん)
河川の流水を取水できる権利のことです。河川法には河川の流水の占用の許可として、承継できる財産権として定められていますが、農業用水など河川法制定より前から取水しているものも少なくなく、それらは形式的に河川法の許可を得たものとされています。

■水力発電(すいりょくはつでん)
ダム放流時の水の落差(位置エネルギー)を利用して発電する事を言います。


【せ】
■正常流量(せいじょうりゅうりょう)
河川において流水の正常な機能を維持するために必要な流量を正常流量といいます。正常流量は動植物の保護などのために、渇水時において維持すべき流量(維持流量)と既得利水権(かんがい用水など)のために必要な流量(水利流量)を合わせた流量を指しますが、必ずしも維持流量と水利流量の足した量ではなく、支川の流入量などを十分に調査した上で、流水の正常な機能を維持できるように設定します。


【そ】
■総貯水容量(そうちょすいようりょう)
ダム湖に貯めることのできる最大の水の量。単位はm3(立方メートル)で表します。1立方メートル=1000リットルです。これには上流から流れてきてダム湖に貯まってしまう土砂の想定量(堆砂容量)も含みます。



国土交通省中国地方整備局 日野川河川事務所 菅沢ダム管理支所
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