高梁川は,岡山県の西部に位置し,その源を新見市千屋の花見山(標高1,188m)に発し,吉備高原を蛇行しながら流れ,倉敷平野を貫流して水島灘に注ぐ幹川流路延長111km,流域面積2,670平方kmの一級河川です。
4世紀頃には,この地方は「吉備の国」と呼ばれ,政治,経済,文化のうえで重要な地域でした。現在は,高梁川の河口部を中心に石油精製,自動車,石油化学などの重化学工業が急成長をとげ,周辺の市町村では人口の増加が著しく,今後ますます重要度が増してくると見込まれます。
高梁川流域の気候は,全般に瀬戸内型気候帯に属しており,温暖で日照晴天が多く安定しているものの,古くから幾度となく洪水に襲われています。
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