高津川は,その源を島根県鹿足郡吉賀町田野原に発し,中国山地の西部を流れ津和野町日原で津和野川,益田市横田で匹見川,益田平野に入って白上川を合わせて日本海に注ぐ幹川流路延長81km,流域面積1,090平方kmの一級河川です。
その流域は,山地が96%を占め,匹見川の一部が西中国山地国定公園,津和野川および下流部の蟠竜湖周辺は県立自然公園に指定され,津和野町は「山陰の小京都」とよばれる古い町並みを残しています。
流域内には,高津川の水資源と流域の自然を利用した産業が発達し,益田市は,古くから山口と山陰を結ぶ交通の要の地として栄えてきました。
流域を構成する市町村は1市2町に及び,島根県西部における社会・経済・文化の基盤をなしています。
高津川流域の気候は,対馬暖流の影響で比較的温和ですが,上流部に年間降水量 2,000〜3,000mmの森林地帯を有し,古くから幾度となく洪水に襲われています。
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