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平成13年3月9日

広島都市部における沿道環境改善プログラム

4. 具体的な施策
(1)都市部に集中する交通を適切に分散させるための道路整備

都市部に目的を持つ交通を担う道路整備◆
広島西部地域からの交通を広島都市部に円滑に流入・分散させる幹線道路の整備を促進します。


○西広島バイパス(2号高架)の都心部延伸
東西方向の通過交通及び沿岸部に目的を持つ交通を担う道路整備◆
広島都市圏を東西に通過する交通、都市部に用事のない交通、及び広島湾沿岸部の主要拠点に目的を持つ交通を担う幹線道路の整備を促進します。

○広島高速3号線(広島南道路)の整備促進

都市内道路ネットワークの整備◆
一般国道2号と広島南道路などの東西幹線道路相互の連絡強化や都心部における道路交通の分散・円滑化を促す道路ネットワークの整備を促進します。


東西方向の幹線道路の整備促進
(広島高速4号線(広島西風新都線)、東広島バイパス、霞庚午線等)
南北方向の幹線道路の整備促進
(広島高速2号線(府中仁保道路)、中広宇品線等)

●西広島バイパスと広島南道路の役割
西広島バイパス(2号高架)は、広島西部地域からの交通をスムーズに広島都市部に入れる役割を担っている。
広島南道路(広島高速3号線)は、都市部に用事のない通過交通や広島港などの沿岸部を目的とする交通を受け持つ。

●広島都市圏幹線道路網計画図


  (2)沿道への影響を低減するための道路構造の改善
影響を緩和する道路構造の改善◆
環境の厳しい区間において、道路構造の改善等によって沿道環境の改善を図ります。(但し、低層遮音壁・中央分離帯遮音壁は設置可能な箇所かつ地元合意の得られる箇所において実施)

○高架部の道路構造対策の実施
○一般部の道路構造対策の実施
○新技術を活用した道路構造対策の試験的実施

交通を円滑に処理するための道路構造の改善◆
円滑な交通の流れを確保するため、道路構造の改良を図ります。

○交差点構造の改良
○バスベイの設置

道路交通騒音の著しい地区への沿道法の活用◆
幹線道路の沿道の整備に関する法律(沿道法)を活用し、沿道に立地する家屋の防音化や緩衝建築物等への転換を誘導することにより、道路交通騒音に強いまちづくりを促進します。

○沿道法に基づいた沿道整備の支援



  (3)効率的な道路利用を促す交通需要の調整
交通需要のコントロール◆
道路利用者の理解と協力を得て、混雑時間帯や混雑区間の利用回避や公共交通の利用等を促すなど、交通需要をコントロールし、交通混雑を緩和することで、円滑な交通を実現させ沿道環境を改善します。

○交通の集中を回避
○交通量の低減

公共交通機関等への転換を促す対策◆
公共交通機関等の利便性を高めることで、多様な輸送体系を確立し、利用者の選択肢を増加させることにより、都市全体の交通を円滑化します。

○宅地開発と併せた対策
○路線バスの定時性・高速性の確保
○公共交通機関の相互乗り換えの円滑化
○自転車利用の促進

道路環境負荷を低減するための道路交通の規制・誘導◆
適切な道路交通規制やドライバーへの啓発等により、円滑で環境負荷が少ない交通を実現します。

○交通流の円滑処理
○環境負荷を低減する規制
○ドライバーへの啓発活動、注意喚起

●交通需要コントロールの概念

●平成12年に実施された交通社会実験


  (4)環境負荷の低減施策の推進(全国的な取り組み)
環境負荷が少ない自動車への改善◆
環境負荷の発生源となる自動車単体に対し、自動車構造や燃料等の面に関する改善策を講じ、環境負荷の発生を抑えます。

○規制の前倒し、早期実施(環境省)
○業界における対応の促進(環境省、経済産業省)
○技術開発の促進(環境省、経済産業省)

低公害な自動車の普及拡大◆
環境負荷が少ない低公害、クリーンエネルギー自動車が広く普及・拡大するために必要となる施策を講じます。

○低排出ガス車認定制度の実施促進
(環境省、経済産業省、国土交通省)
○低公害・クリーンエネルギー自動車の普及促進
(環境省、経済産業省)
○技術開発の促進(環境省、経済産業省)
科学的知見の充実◆
道路環境保全対策をより高度で確実なものとし、沿道地域への影響を抑制するために必要となる科学的な知見を充実する取り組みを行います。

○PM2.5に関する取り組み(環境省)
○測定の適正・高度化(環境省)
○DEPリスク評価(環境省)


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[当資料に関するお問い合わせは]
国土交通省 中国地方整備局 広島国道工事事務所
TEL (082)281-4131 FAX(082)286-7897
E-mail Address:hirokoku@info.cgr.mlit.go.jp