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平成13年3月9日

広島都市部における沿道環境改善プログラム

5. 施策の効果
(1)交通騒音の改善
 
プログラムの実施効果
自動車交通騒音を
5~14dB低減。

 すべての環境改善プログラムを実施した場合の騒音は、現況に対して5~14dB改善され、本プログラム実施対策の一般国道2号沿道では、概ね61~68dB前後の騒音レベルになる(予測地点箇所での官民境界の高さ1.2mでの場合)と予測しています。
 その結果、広島都市部の一般国道2号(広島市南区仁保~西区庚午北)の予測箇所9箇所においては、高架構造を有する沿道の一部で高さ20m以上の地域を除いて環境基準を満足できると予測しています。
(高さ20m以上の一部地域についても、高架部の一部区間に路面高さ5mまでの遮音壁を設置することにより、環境基準を満足できると予測しています。)
 その他、沿道法を活用することにより、道路交通騒音に強いまちづくりを促進していくことで、沿道環境の改善に努めます。
<施策効果の検証例> (西区南観音(11dB低減)、中区舟入中町
(8dB低減))
自動車単体の対策(施策1)
現在の道路網で、将来の交通量に対して、自動車単体の対策による騒音低減値
(昼間、官民境界の高さ1.2mでの場合)
 

道路整備の促進(施策2)
「施策1」に対して、現在計画されている道路がすべて整備された場合の低減値
(昼間、官民境界の高さ1.2mでの場合)
 

道路構造の改善等(施策3)
「施策1,2」に対して、高架部及び街路部に道路構造対策が実施された場合の低減値
(昼間、官民境界の高さ1.2mでの場合)
(道路構造対策は、2号高架延伸事業、高架遮音壁3m、高架裏面吸音板、低騒音舗装、中央分離帯遮音壁)
 

西区南観音町、中区舟入中町における騒音低減効果



  (2)大気汚染物質の総量の低減
 
プログラムの実施効果
窒素酸化物・浮遊粒子状物質
約65%の削減。

改善施策が行われない場合の自動車排ガスから
排出される総量に対して

 すべての環境改善プログラムを実施した場合の、広島デルタ地内の大気汚染物質の総量は、改善施策が行われない場合の自動車排ガスから排出される総量に対し、窒素酸化物・浮遊粒子状物質で約65%削減されると予測しています。これを大気質濃度でみると、現況値(年平均値)に対して、二酸化窒素で0.006~0.011ppm、浮遊粒子状物質で0.007~0.018mg/m2と、いずれも2~3割改善されることになります。
 その結果、広島都市部の一般国道2号(広島市南区仁保~西区庚午北)の予測箇所7箇所すべてにおいて、環境基準を満足すると予測しています。
 その他、交通を円滑に処理するためのさまざまな施策によっても、大気環境改善の効果が期待できます。
(交通需要調整、信号制御の見直し、交差点改良等)
<施策効果の検証例>
無施策
現在の道路網で、増加する交通量に対して、現在の排ガス規制のままで推移した場合の広島デルタ地域での自動車排ガス総量


道路整備の促進(施策1)
「無施策」に対して、現在計画されている道路整備が完了した場合の低減効果


自動車単体の対策(施策2)
「施策1」に対して、自動車単体の対策による低減効果


施策の実施による大気汚染物質の削減効果
(広島デルタ地域での自動車排ガス総量)



予測濃度(H32)に占める自動車からの寄与濃度の割合
(広島市西区南観音町での例)



 ....5. 


[当資料に関するお問い合わせは]
国土交通省 中国地方整備局 広島国道工事事務所
TEL (082)281-4131 FAX(082)286-7897
E-mail Address:hirokoku@info.cgr.mlit.go.jp