スキー場に出かける時、気をつけなければならないのが路面凍結によるスリップ。凍結の危険のある道路には、さまざまな工夫が施されています。
たとえば、そのひとつに、道路の中でも、峠の坂がきつく特に危険な場所や雪のとけにくいポイントに設置される「無散水融雪設備」があります。
自然のエネルギーである地中熱を利用した、路面の凍結防止装置です。
その仕組みは、地中に約100m延びた熱交換パイプと、道路の中にう埋められた2種類のパイプをつないで中に不凍液を入れ循環させることで、地下で得られた熱を路面に伝えます。つまり、地熱を使ってそれにより、凍結を防止したり、雪をとかすのです。
密閉されたパイプの中を不凍液が循環するだけの簡単な仕組みで、環境への影響が全くない優れたシステムです。 |
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国道54号、布野村横谷の天狗トンネル広島側入口に整備された地熱を利用した無散水融雪設備。
天狗トンネル広島側出入口は、北向きの直線の坂道が続きます。日陰で雪がとけにくい上、広島方面へ向かう道は長い下り坂で、しかもトンネル内に雪がないため車がスピードを出しやすく、危険なポイントでした。そのため、このシステムが導入されました。 |  |
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