アカマツ林

アカマツの美林

見分け方
立地模式図:斜面や尾根を中心に広がっています。赤茶けた美しい樹皮と、青々と茂った樹高(じゅこう)15mほどの勢いのあるアカマツがたくさん生えていたらアカマツの美林です。近年、マツ枯れにより、美しいアカマツ林はどんどん少なくなっています。
アカマツの美林がよく見られるのは、おもに海抜400m以上の少し高い山です。極楽寺山や阿弥陀(あみだ)山、東郷山周辺などは、よい観察ポイントです。
この森林からわかること
昔のアカマツ林は、燃料などを得るために、下草刈りや落ち葉かきといった管理によって、維持されてきました。アカマツの林立するこの林の姿は、マツ枯れが広がる以前のアカマツ林の面影(おもかげ)を残しています。
ただし、今は林の管理をすることが少なくなっているので、下草や低木は昔に比べてずいぶん茂ってきていると考えられます。
© 広島西部山系植生図鑑
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