閉じる
アカマツ林
アカマツの美林
マツ枯れ林
岩場のアカマツ林
コシダのアカマツ林
コシダのアカマツ林
見分け方
遠くから見ても、黄緑色をしたコシダやウラジロがカーペットのように地面をおおっていることでわかります。その中に、点々と
アカマツ
が育っていたら、この森林です。アカマツの背は低く、数~10m程度です。
斜面の中ほどから山ろく部などを中心に広がっています。
この森林からわかること
コシダやウラジロが地面をびっしりおおっているため、なかなかほかの植物が育たず、低い林の景観が長い期間続きます。
経小屋山のふもとなど、かつて
山火事
が発生した場所などに広がっています。
詳しく知ろう
調査結果から
森の景観
アカマツ林と言っても高木の
アカマツ
は少なく、樹高(じゅこう)7m程度の低木がまばらにしか生えていない林です。樹冠(じゅかん)は林の一部しかおおっておらず、太陽の光をさんさんと受けたコシダやウラジロが、地面をおおいつくしています。
このような森の構造が、山肌を黄緑色のカーペットで敷き詰めたような景観をつくり出しています。
特徴づける樹木
コシダのアカマツ林を特徴づけるのは、なんと言っても、地面一面に広がるコシダ、ウラジロというシダ植物です。
また、乾燥に強い
ネズ
、
ツクシハギ
、
ガンピ
は、岩場のアカマツ林との共通種で、アカマツの美林やマツ枯れ林では見かける機会の少ない樹木です。
種の多様性
平均出現種数は、100m
2
あたり、平均約20種とほかのアカマツ林よりも少なくなっています。
理由としては、コシダやウラジロが密生しており、ほかの植物の侵入が妨げられているためと考えられます。 内訳を見ても、常緑樹、落葉樹、そのほかの種のいずれも、ほかのアカマツ林よりも少ないことがわかります。
この森林の将来
コシダやウラジロがびっしりと地面をおおっているので、ほかの植物は、入り込むことが難しいでしょう。そのため、長期間にわたって、現在のコシダのアカマツ林の状態が続くと考えられます。
何らかの要因で、コシダやウラジロが衰退し、地表面に光があたるようになれば、次世代をになう樹木の発芽が可能になり、森はようやく次の段階へと移り変わっていくでしょう。
詳しい説明を閉じる
アカマツの美林
マツ枯れ林
岩場のアカマツ林
コシダのアカマツ林