主な災害

平成18年7月水害

平成18年7月18日~19日の豪雨は、日本海沿岸に南下した梅雨前線の停滞により、前線に高温多湿な空気が流れ込み続けたことによるもので、山陰を中心とする中国地方に大きな被害をもたらした。
17日明け方から降り始めた雨は、梅雨前線の活動が活発化したことにより、山間部を中心に所により時間30ミリを超える激しい降雨となった。その後18日の夕方まで小康状態であったが、18日夜遅くから再び前線の活動が活発となり、激しい降雨となった。神野瀬川上流の高暮雨量観測所では時間最大44ミリの雨量を記録した。17日の降り始めから19日までの総降水量が比和で308ミリ、油木で342ミリ、高暮で341ミリで、日降水量は高暮雨量観測所において観測史上最高となる181ミリを記録した。
気象庁発表の資料によれば、中国地方で72時間雨量が20地点で観測史上1位を記録した。
神野瀬川水位観測所で19日0時20分に警戒水位を超えたのを皮切りに、粟屋・南畑敷・三次・大津の4観測所で警戒水位を超え、神野瀬川・尾関山の各観測所では危険水位を超えた。
梅雨前線による降水量は、深夜から明け方にかけてピークとなり、各観測所で明け方から朝のうちに最高水位となった。その後、雨は小康状態となり19日20時50分、全ての観測所で指定水位を下回った。
江の川及び神野瀬川では、河岸崩落、河岸洗掘等の被害が発生した。

  • 江の川と馬洗川合流点付近の出水状況
    【平成18年(2006)7月】
    三次河川国道事務所から撮影
  • 神野瀬川 鈩橋上流付近の出水状況
    【平成18年(2006)7月】