千代川流域圏会議通信
千代川ニュース
千代川流域圏会議通信
[2003年4月号 vol.59]

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世界の川からこんにちは 中国子ども水フォーラム 
 2月15日、広島市の中国新聞ホールで開かれた「中国地方子ども水フォーラム」に千代川流域から、智頭町ちびっ子河川パトロール隊と、鳥取大学教育地域科学部附属小学校のみなさんが参加しました。
 会場には中国地方各県から、身近な川とふれあっているみんながたくさん集まりました。さらに、アメリカ・カナダ・韓国・ベルギーからも参加があり、日頃の体験を報告、ふるさとの川が世界とつながっていることを、誰もが実感した交流となりました。

みーんなふるさとの川が大好き!
川とのふれあいをいきいきと発表!

 中国5県から9つの団体がそれぞれの活動報告をしました。ふるさとの川でゴミひろいをしたり、川で採った魚や貝を調理して食べたりという「遊び」を通じたものから、水質や生物の調査、また干拓の歴史にせまるなど「学習」を通じたものまで様々でしたが、みんなふるさとの川のことを本当に詳しく観察し、どの報告も工夫とオリジナリティに富んだ内容でした。

ぼくたちが千代川を守らなければ!

 活動報告の中、川や水について自分たちが調べていることについて発表してください。という司会の方からの問いかけに、智頭町ちびっ子河川パトロール隊の岡田稜平くんは、「千代川の水質や生き物、植林の様子について調べています。源流の町に住む自分たちが、まずふるさとの川「千代川」を守らなければいけないと思います!」と、堂々と発表しました。
(写真:智頭町ちびっ子河川パトロール隊・岡田稜平くん)

平成23年・・・
8年後の殿ダム完成まで見守りたい。

 鳥取大学教育地域科学部附属小学校の発表は、太田海人くんの「殿ダムについての研究」を中心に行われました。夏休みの自由研究がきっかけとなってさらに調査をすすめた太田君の発表は、細やかに調べ研究されていて、会場中が聞き入っていました。
 研究を通じて、多くの人の暮らしを守るためにダム建設が大切であること、またそのために永年住み慣れた土地を離れなくてはいけない人たちがいることを初めて知ったという太田君。
 たくさんの人たちの理解や協力があってダムが建設されるのだということを学び、これからも殿ダムについて勉強する機会があれば参加して、ダム完成まで見守っていきたいとしめくくりました。
(写真:鳥取大学教育地域科学部附属小学校・太田海人くん)

住む場所はちがっても
川への思いはひとつ

 このあと、ゲストのクリスおねえさんと一緒に、全員で英語の歌を合唱。それまで発表をじっと聞いていた会場のみんなも、この時ばかりは立ち上がって盛り上がりました。川を愛するみんなの笑顔で会場が一体となった瞬間でした。
 そんな様子を見ながら、千代川流域も川を愛するみんなの笑顔でもっとすてきになったらいいなあとあらためて感じたフォーラムでした。


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