千代川流域圏会議通信
千代川ニュース
千代川流域圏会議通信
[2004年4月号 vol.70]
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もっと知りたい水のこと 2

川が育てた日本の食文化

 海に囲まれた日本は沿岸に豊かな漁場を持っています。川によって、森林や岩石から溶け出したミネラル分が海まで運ばれるからこそ、沿岸部には植物プランクトンや海草が多く発生し、さらに動物プランクトンを生み出し、それらを餌とする貝類や小魚が集まり、その小魚を追って他の大型魚たちが集まるという食物連鎖が生まれ、豊かな漁場が形成されるわけです。
 一方、モンスーン気候による大量の雨は、川となって急峻な山地から土砂を運び、下流では沖積平野を形成してきました。川の豊かな水は、稲作に適した土壌と農業用水をこの平野に絶えず提供し、水田を発展させていったのです。
 このように川は、森の栄養素を海に運んで豊かな海をつくり出し、同時に私達の主食である米の育成の場を形づくってきたわけです。日本の食文化は、川に生まれ、川によって支えられてきたといっても良いでしょう。
 森と川と海。自然はそれぞれが単独に存在しているのではなく、いつも密接につながっています。森が豊かでなければ、川は豊かさを失い、豊かな海も生まれない。川を守るということは森を守り海を守るということであり、それはまた私たちの食文化を守るということにもつながるのです。
(参考資料:財団法人家庭クラブ「食生活と水」)

千代川なつかし写真館
 事務局では、このような千代川流域のなつかしい写真を募集しています。
「あの川には以前こんな橋がかかっていたよ」
「昔はこの河原で水浴びしていたなあ」
など、皆さんの思い出と一緒に応募していただければと思います。
ぜひ、千代川newsを読んでいる皆さんに、あなたの懐かしの写真をご紹介下さい。

皆さんのなつかし写真をご紹介下さい!
写真は: 川、もしくは河岸がうつっているなつかしい写真
応募先は: 千代川流域圏会議事務局へ、郵送でご応募下さい(皆さんの大切なお写真だと思いますので、必ずお返し致します)
※応募頂いた写真は、千代川newsへの掲載、パネルの作成などに利用させて頂く場合があります。


「千代川をより良くしたい」「流域をもっと元気にしたい」
千代川流域圏会議では平成16年度賛助会員を募集しています
 鳥取県東部を貫流する「千代川」は流域住民の生活を支え、命を育んできました。この千代川の清流を次世代に引き継ぐため、千代川流域圏会議では「清流を守る行動計画」を策定し、数々の活動を実施しています。

 この清流を守る行動計画を実行する際に、多くの流域の皆様に千代川の清流について関心を持っていただくとともに、皆様による行動の参加がありますと、清流を守る行動をより充実させることができます。
 つきましては、当流域圏会議では賛助会員を募集いたしておりますので、趣旨に賛同していただける方は、ご加入いただきますようお願い申し上げます。
千代川流域圏会議 会長 道上 正規

年会費:賛助会員(個人)1,000円 (団体)10,000円

※申込用紙は圏域内にある郵便局に置いてあります。
 
この春入学や就職を迎えた方々、皆さんおめでとうございます!
新しい生活への期待に胸を膨らませておられる事と思いますが、千代川の流れのように清らかに、いつまでも輝いていられるよう、頑張ってください!
そしていよいよ春到来!寒かった冬を乗り越えて木々が色づき、つぼみが開く様子を見ると、心が躍りますね。千代川の護岸でも、今回紹介した桜が咲く姿や、暖かくなって動き出した生き物たちの姿が見られるかも!
 

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