広報誌 環境にやさしい道づくりメッセージ

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第2回

進めています、工夫を重ねた道づくり。


快適な道づくりを実現していきます。
舗装にも、新しい工夫が取り入れられています。たとえば、「透水性舗装」もそのひとつです。


 毎日何気なく歩いている歩道には、実は新しい舗装の工夫が取り入れられています。たとえば、透水性舗装。
アスファルトと混ぜる砕いた石の粒の割合を調節し、隙間が多い舗装材とします。その舗装面上に降った雨水は、その隙間からそのまま地中に浸透します。従来の舗装では、透水性がないため降った雨水が水たまりとなったり、路面から側溝へ、そして河川などに流れ込み洪水の原因になっていました。しかし、透水性舗装では、雨水は舗装の隙間を通り、そのまま地中にしみこみ地下水となります。また、地盤より下に雨水を浸透させることにより、さまざまなすぐれた特性が生まれました。

  • 路面に水たまりができないので雨の日も歩行が快適。
  • 自然のもっている水環境に近づけることによって、植生・地中生態の改善となり、街路樹などの環境に良い影響を与える。
  • 透水性舗装を広範囲に施工することにより河川への雨水の急激な流出が減り、路面排水施設の軽減もしくは省略、また洪水対策にもつながる。

なお、透水性舗装は、主に歩道や遊歩道、広場、駐車場に導入されています。

実際の透水性舗装の表面を見てみましょう。 水が抜けるよう表面上は、通常の舗装よりやや粗く見えます。
ところで、水を浸透させる「透水性舗装」は、どんなすぐれた特性を生み出すのでしょうか?
舗装面から浸透した雨水が地下水となり、木や花が元気になります。 雨が降っても水を浸透させるので、水たまりができません。 舗装の空隙から地下の水分が蒸発、爽やかな歩道を実現します。 舗装の空隙があるので太陽熱を蓄積せず、ヒートアイランド現象を緩和します。

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