広報誌 環境にやさしい道づくりメッセージ

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雪道での安全を守り、利用環境を改善します。


道路で滑らず、スキー場で滑ろう!
たくさん雪が降ったのに、道路が凍結していないのはなぜ? その秘密は、地中熱にあり!
スキー場に出かける時、気をつけなければならないのが路面凍結によるスリップ。凍結の危険のある道路には、さまざまな工夫が施されています。
たとえば、そのひとつに、道路の中でも、峠の坂がきつく特に危険な場所や雪のとけにくいポイントに設置される「無散水融雪設備」があります。
自然のエネルギーである地中熱を利用した、路面の凍結防止装置です。
その仕組みは、地中に約100m延びた熱交換パイプと、道路の中にう埋められた2種類のパイプをつないで中に不凍液を入れ循環させることで、地下で得られた熱を路面に伝えます。つまり、地熱を使ってそれにより、凍結を防止したり、雪をとかすのです。
密閉されたパイプの中を不凍液が循環するだけの簡単な仕組みで、環境への影響が全くない優れたシステムです。
天狗トンネル 広島側入口の無散水融雪設備 写真
 国道54号、布野村横谷の天狗トンネル広島側入口に整備された地熱を利用した無散水融雪設備。
天狗トンネル広島側出入口は、北向きの直線の坂道が続きます。日陰で雪がとけにくい上、広島方面へ向かう道は長い下り坂で、しかもトンネル内に雪がないため車がスピードを出しやすく、危険なポイントでした。そのため、このシステムが導入されました。
無散水融雪設備の断面図
さまざまな対策で道路利用環境を整えます。
 冬期、夜間から明け方にかけて気温がぐっと下がると、道路に凍結のおこる可能性が出てきます。そこで、事前に北側の日があたらない雪のとけにくい直線などには、基本的な車のスリップなどのトラブルがおきないよう、雪道の安全を守る「無散水融雪設備」をはじめとした対策を施しています。また、凍結を防ぐため凍結防止剤を散布したり、道路に積もった雪をかき分ける除雪などにも取り組み、安全を守る対策で道路利用環境を整えています。
こうした道路の安全対策に加え、ドライバーの皆さんも雪道は冬用タイヤの装着や早めのタイヤチェーン装着により、安全で快適なドライブを楽しみましょう。
↓雪道の安全対策に関するさらに詳しい内容は↓
・三次河川国道事務所のホームページ
http://www.cgr.mlit.go.jp/miyoshi/jigyo/road/p17.htm
・国土交通省のホームページ
http://www.mlit.go.jp/road/bosai/dourokuukan/setukan/index.html

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国土交通省中国地方整備局広島国道事務所
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