1.今回受賞した事業概要


「宍道湖夕日スポット整備事業」(松江国道事務所)

 宍道湖は夕景が美しく、住民や多数の観光客等が訪れ、歩行者や観賞・撮影者が輻輳し、車道にはみ出すことや、路上駐車が多発するなど交通安全上の課題があった。
 市民・利用者アンケートや市民ワーキングなどの住民参画と行政(河川・道路・公園管理者)の連携により、夕日テラス、歩道、横断地下道、駐車場を整備し、景観に配慮した河川・道路・公園の複合施設「宍道湖夕日スポット」ができた。
 これにより、課題が改善され、魅力ある観光資源となり、新たな観光施設として期待されている。

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「灰塚ダム建設事業」(三次河川国道事務所)

 三次市など江の川沿川地域は古くから水害、渇水被害に悩まされていた。江の川水系上下川の広島県三次三良坂町での灰塚ダムの建設により、洪水調節、水道用水の確保、用水の安定化、河川環境保全に必要な流量を確保し、地域の安全・安心の向上、安定的な水源の確保が実現できた。洪水調節区域を活用した湿地帯整備(ウェットランド)も行っている。

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「祇園新道「被爆樹木」の樹勢回復措置と今後の取り組み」(広島国道事務所)

 一般国道54号祇園新道は、広島市指定の被爆樹木が存在する歴史的特徴を有した緑豊かな道路である。限られた予算のなか、地域に親しまれ、魅力と潤いのある街路へと守り育てるため、地域の方々と街路の保全に取り組んだ。被爆樹木の健全度について、樹木医、住民団体の方々と現地調査を行い、樹木医の方の指導のもと、不要枝の剪定や施肥等の樹勢回復措置を一般公開で行った。また、祇園新道街路樹管理計画の策定を行った。

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