主な災害

令和2年7月豪雨

気象概況

令和2年7月13日から14日にかけて、山陰沿岸の低気圧からのびる前線が中国地方を南下し、低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響により前線の活動が活発となり、局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となった。

降水概況

江の川上流域では、7月10日から11日にかけて、100mm程度の降雨があり、一旦雨は収まったが、13日未明から再び雨が降り始め、14日の朝にかけて激しい雨となった。
江の川上流域の総領・上領家雨量観測所で1時間に30mmの激しい雨を観測し、志路原雨量観測所では、13日の降りはじめから降り終わりまでに225mmの降雨を観測、外7雨量観測所において、200mmを超える降雨を観測した。

高水概況

この大雨の影響により、江の川本川の大津水位観測所では、14日1時40分に氾濫注意水位を超えたのをはじめとして、全ての水位観測所で氾濫注意水位を超えた。
水位は上昇し、江の川本川の吉田・粟屋・尾関山・大津水位観測所、江の川支川馬洗川南畑敷水位観測所、江の川支川神野瀬川神野瀬川水位観測所において、避難判断水位を超えた。
江の川本川の水位は、さらに上昇し、14日5時00分に尾関山水位観測所、5時30分に吉田水位観測所、14日5時30分に粟屋水位観測所、14日6時10分に大津水位観測所で氾濫危険水位を超え、14日8時前後で各観測所において最高水位をとなった。
その後、雨はやみ、各水位観測所において、水位が下がり始め、14日23時50分には、全ての水位観測所で水防団待機水位を下回った。

等降水量図

出水状況