主な災害

令和3年8月豪雨

気象概況

8月中旬頃は、偏西風が平年より南を流れ日本の西で南に蛇行したことにより、太平洋高気圧の本州付近への張り出しが弱くなり、西日本には暖かく湿った空気が流れ込みやすい状況となりました。
8月11日頃から19日頃にかけて前線が西日本に長期間に渡って停滞し、前線に向かって太平洋高気圧の縁を回る湿った空気が断続的に流れ込んだため、西日本の広い範囲で断続的に雨が降り続いた。13日午前、線状降水帯に伴う非常に激しい雨が同じ場所で降り続き、安芸高田市甲田や安芸高田市美土里では3時間降水量が観測史上1位の値を更新するなどし、「平成30年7月豪雨」を超えるような記録的な大雨となりました。

降水概況

流域では、13日午前中から線状降水帯に伴う非常に激しい雨が同じ場所で降り続き、14日にかけて激しい雨となった。一旦雨は収まったが16日夜から雨が降り始め、19日にかけて強い雨となった。土師観測所で1時間に75mmの雨を観測し、江の川流域の吉田観測所では1時間に52mmの非常に激しい雨を観測した。

高水概況

8月11日頃から19日頃にかけて、前線が西日本に長期間に渡って停滞し、前線に向かって太平洋高気圧の縁を回る湿った空気が持続的に流れ込み、前線の活動が活発となり、13日から14日にかけて中国地方を中心に大雨となった。
この雨により、各河川の水位が上昇し、13日8時30分に江の川本川の吉田観測所、9時20分に粟屋観測所、10時30分に尾関山観測所と江の川支川馬洗川の南畑敷観測所においてはん濫注意水位に達した。その後、吉田・粟屋・尾関山観測所ではん濫危険水位上回る出水となった。
15日の午前に雨は小康状態となり、その後収まった。15日16時00分には大津観測所をもって各観測所とも水防団待機水位を下回った。

河川水位の状況