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流域治水プロジェクト

流域治水プロジェクトとは

 気候変動による水災害リスクの増大に備えるためには、これまでの河川管理者等の取組だけでなく、流域に関わる関係者が、主体的に治水に取り組む社会を構築する必要があります。河川・下水道管理者等による治水に加え、あらゆる関係者(国・都道府県・市町村・企業・住民等)により流域全体で行う治水「流域治水」へ転換するため、全国の一級水系でも、流域全体で早急に実施すべき対策の全体像を「流域治水プロジェクト」として示し、ハード・ソフト一体の事前防災対策を加速します。流域治水プロジェクトの「流域」は、集水域(降雨が該当水系に流れ込む範囲)と氾濫域(河川からの氾濫により浸水する恐れのある範囲)のことを指します。



 気候変動の影響による降水量の増大に対して、流域治水の取組を更に加速化・深化し、早期に防災・減災を実現するため、流域のあらゆる関係者による、様々な手法を活用した対策の一層の充実を図る『流域治水プロジェクト2.0』を取りまとめました。

多段階浸水想定図・水害リスクマップの概要

 土地利用や住まい方の工夫の検討及び水災害リスクを踏まえた防災まちづくりの検討など、流域治水の取組を推進することを目的として、既公表の洪水浸水想定区域図で対象外力とした「想定最大規模」や「計画規模」よりも発生頻度が高い降雨規模の場合に想定される浸水範囲や浸水深を明らかにするため、「多段階浸水想定図」及び「水害リスクマップ」を作成・公表しています。

 現在、「多段階浸水想定図」及び「水害リスクマップ」は国管理河川の氾濫のみを示していますが、今後国管理区間以外の河川氾濫や下水道等の内水氾濫も考慮した図を作成・公表していきます。

浸水図

対象とする確率規模

備考

1/10

規模

1/30

規模

1/50

規模

計画規模
L1
(1/100,
1/150)

想定最大
規模
L2

洪水浸水想定区域図

対象外

• 水防法により作成が義務付けられている
• 洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保を目的とする

多段階浸水想定図

―※1

• 作成は任意(法律による作成義務はない)
• 様々な外力規模における浸水リスクの把握や、河川整備の進捗に応じた時系列での浸水リスクの変化や整備効果及び残存する浸水リスク等の把握を目的とする

水害リスクマップ

(確率規模別の浸水範囲を重ね合わせ)

• 作成は任意(法律による作成義務はない)
• 浸水のし易さ(頻度)を視覚化し防災まちづくりに係る検討への活用を目的とする
水害リスクマップ(「外水」、「内外水」)の概要

 水害リスクマップには、国管理区間からの外水氾濫のみを考慮したもの「外水」と、外水氾濫+支川等の内水氾濫の両方を考慮した「内外水」の2種類があります。

水害リスクマップ 氾濫を想定する河川や水路
主要河川 その他河川 内水
水害リスクマップ(外水) 岡山三川(国管理区間)からの 外水氾濫のみを考慮
(考慮しない)

(考慮しない)
内外水統合型水害リスクマップ 外水氾濫(国管理区間や県管理区間)と 内水氾濫(小河川や水路等の支川)を考慮

 主要河川:洪水予報河川、水位周知河川、その他河川:主要河川以外の中小河川、内水:水路や下水道等