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ボランティア・ロード

下伊福花クラブ 代表 立川佳久さん

人々に可愛がられる道路に

 長野岡山県知事の時代、「岡山県花いっぱい運動」が盛んでした。この活動に協力していた私は種や苗の提供を受けたのですが、これを地域にどう生かそうかと考えました。
 そこで思い出したのが、シンガポールやニュージーランドで見た道路。傍に色とりどりの花が植えられて、本当に綺麗な眺めだったんです。日本の道路は交通機能を追求してよく整備されているけれども、彩りは少ない。そこで、岡山の国土交通省に相談。ボランティア・ロードに登録し、下伊福の有志7人で国道180号の花壇に花を植え始めたのです。

人々に可愛がられる道路に
下伊福花クラブ 代表 立川佳久さん

 種から育てた葉牡丹を植えたり、挿し木から育てたエンジェルストランペットを植えたりもしました。追肥、花がら摘み、清掃など年中いろいろな作業があって、特に水やりは大変でしたね。バケツ80杯の水を一輪車で運ぶんです。
 でも、遠く総社のほうから「国道180号は花が綺麗だ」という評判が伝わってきたり、「トランペット通り」という愛称でよばれるようになったりすると嬉しくて、また頑張ろうという気持ちがわいたものです。

 現在は会員17名、国道180号は歩道が整備されて花壇には低木が植わっているので、私たちの活動は主に清掃や草取りが中心。同仁病院の会員(介護士など職員)は、病院近くのコンテナー(6個)で花を育てています。
 毎月1回みんなで作業をした後は、クラブの事務所としているわが家の庭でお茶会を開き、シーズンに1度はバーベキュー。楽しいですよ。この活動を通して、心が通う仲間ができました。ボランティアは、人と人の強いつながりも生み出しますね。
 道路というものは、ただ通ればいいというものではないと私は思います。通る人や地域の人々に可愛がられる道路でなければ。この活動を始めて15年、メンバーの平均年齢も高くなってきましたが(笑)、できることをコツコツと続けていきたいと思っています。

(メイン写真)=妻の満智子さんとともに活動に取り組む立川佳久さん

下伊福花クラブ 活動場所

国道180号

岡山市北区下伊福1丁目・下伊福上町地内