雨滝は扇ノ山溶岩がつくる河合谷高原の北西縁部であって、溶岩流の末端部にあって幅4m、高さ40mの鳥取県随一の飛瀑を誇っています。安山岩の冷却に伴って規則的な柱状の割目(柱状節理)を生じた岸壁よりなる特異な景観を呈し、トチ、ブナなどの千古の原生林に包まれた滝です。昭和60年鳥取県が選定した「因伯の名水」の指定を受け、また、断崖絶壁を轟音とともに落水する壮観な威容から、平成2年には「日本の滝百選」にも選ばれています。
古来より有数の霊場として善男善女の修行の場、お遍路さんの信仰の場として知られ、今なお神秘的な霊境としての雰囲気を残しています。滝の下には石造りの不動明王が安置されています。 |