地域文化の継承と温井ダム
 温井ダム建設工事の関係者が宿舎として使用していた「温井ダムワークステーション」を改装し、加計地方の文化継承の拠点として「川・森・文化交流センター」が整備されました。
 1階には「水の文化館」として温井ダムの働きや太田川の仕組みと水の役割などを映像や展示で解説し、川舟なども展示されています。
 2階から上は、図書館や古文書館、IT情報館とともに、民俗資料館として加計地方に伝わる生活用具などが展示されています。併設されている美術館には温井の自然で育った植物から抽出した染料で染めた染色家杉谷冨代さんの作品などが展示されています。杉谷さんの作品は、管理所内にも展示されていますから、管理所内資料館に寄られた時は是非ご覧下さい。
■川・森・文化交流ステーション
芸北地域の歴史と文化
伝統芸能【 湯立神楽(ゆたてかぐら) 】
 江戸時代中期(18世紀)以来,湯立神楽と称し,境内で湯立神事を行った後,社殿の中で舞われて来た。例大祭の祓行事である湯立神事に,夜神楽の中から石見矢上系の神降しの舞と剣舞とを付随させたものと思われる。畳2枚の狭い場所で狩衣をつけた3人の舞人が,幣(へい)と鈴又は剣を手にしてあたかも湯がしだいに沸き立ってくるかのように,序・破・急をもって舞う。その技術はすこぶる巧妙である。この神楽の奉納には安芸地方有数の鉄山経営者佐々木氏が大いに関与したものらしく,宝暦11年(1761)同家の寄進銘ある湯立釜などが所蔵されている。【解説引用『広島県の文化財』より】 。
■湯立神楽

 先頭に戻る

国土交通省 中国地方整備局 温井ダム管理所
TEL 0826−22−1501