明治11年(1878)鳥取市古市生まれ。吉方町、西町と少年時代を過ごし、近所に住んでいた四歳年長の永井幸次の影響で音楽を志し、東京音楽学校へ入学。卒業したあとも教師として同校に在職し、大正12年(1923)に文部省唱歌の作曲委員に任命されて、今もなお歌い続けられている「故郷」「紅葉」などの名曲を数多く作曲しました。その中でも「故郷」は、生まれ故郷の鳥取の情景を思い起こしながら、作られた曲ではないでしょうか。
鳥取市久松公園、修立小学校校庭、鹿野街道沿いなどに歌碑が建立されています。
●代表作…故郷、春の小川、春が来た、朧月夜、紅葉、桃太郎など

高野辰之について
明治9年(1876)長野県中野市生まれ。「故郷」の詩は、故郷(長野県の山間の村)の情景を思い描きながら作ったと言われています。一番は故郷の自然を、二番は故郷の人々を、三番は自分と故郷の関わりを詠むという構成です。 |